美学美術史学科 2022年卒業
大学で育まれた 「美術」を学問的に「視る」視点
美学美術史学科 2022年卒業
Q1.なぜ実践女子大学美学美術史学科へ入学したのですか?
私は実践女子大学のセンターⅡ期試験を受験しました。もともと文学に関する勉強がしたかったので、それができる大学を受験していた中で、母が実践女子大学の「美学美術史学科」を私に提案してくれました。私は高校2年の頃に、森鴎外や夏目漱石が美術にも興味があったことを知って以来、美術館巡りをするなど、美術にも興味があったので、文学と美術の繋がりを勉強することもまた新しい発見があるのではないかと思い、美学美術史学科に入学しました。
Q2.入学して初めて学んだ事
私がこの学科に入学して、初めて学んだことは、今まで何気なく見ていた「美術」を学問的に「視る」ということです。美術史を学ぶのであれば、それは当たり前のことだと思われますが、私にはとても衝撃的で、絵の見方や絵に対する考え方が大きく変わりました。そもそも私は、絵画とは画家の精神性を表したものであり、社会とは無関係なものだと思っていました。しかし、そうではなく絵画は社会との関係性の中でさまざまな変化があることを知りました。また、その国によって表現の仕方や観点が異なることも、とても興味深いものでした。このように私は今までの見方とは全く違った新しい絵画との向き合い方を学びました。
Q3.1年次後期で学んでいる事
前期で学んだことや経験を生かせるように心掛けています。例えば、学科で主催された西洋美術を学ぶヨーロッパ研修旅行に参加しました。研修旅行ではイギリス、オランダ、ベルギー、フランスの4カ国の美術館や庭園を回り、美と文化の旅をしました。また、そこで出会った友人と積極的に企画展に行き、意見や気づいたことを話し合うようになりました。その他にも、新聞で特集されている美術の欄や実践の教授が書いた新聞記事をスクラップしたり、教授が執筆した図書を読んだりしています。それ以外にも、気になった他大学の講演の聴講に行くなどして美術についての知識をどんどん増やしています。さらに、私は将来、海外で働くことを目標にしているので、大学で企画されている「英語力向上プロジェクト」に参加し、実践的な英語力の向上にも努めています。このプロジェクトではスカイプを使い週に3回、外国人の方と50分間、英語でのレッスンを行います。自分のスケジュールで実践的な英語を学ぶことができ、自分の英語に対する意識が変化していることを感じています。
Q4.将来の夢や今後の目標を教えてください。
正直、就職についてはまだ漠然としています。しかし、今まで学んだこと、経験したことをしっかり自分の知識として蓄積し、それを応用し、絵画を視て、自分で考えることができるようにすることが私の今の目標です。そして将来「美術」というものがどのように変容し、どのように人々と関わっていくのか、また非言語である美術をどのように人々に伝えるかなど、美術の可能性を考えること、そして美術を自分の言葉で表現できるようにすることが、私の大きな目標です。そのために今しかできない経験を逃さないようにしていますが、それには経済面での支援も必要です。私は塾講師としてアルバイトをしていますが、やはり全てをカバーすることは難しく、両親や祖父母からの助けも得て、充実した大学生活を送っています。このように、家族の協力もあって勉強できていることをしっかり自覚し、それに応えるようにこれからも勉学に励みたいと思います。
1年次前期時間割
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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※時間割等このページの掲載内容は、2018年取材当時のものです。