【高大連携】本学園高校1年生が渋谷キャンパスを体験!渋谷キャンパス見学会を開催しました(6/22)
本学園高校の1年生を対象に、本学について理解を深めるとともに進路意欲、学習意欲を喚起するための取り組みとして「渋谷キャンパス見学会」が6月22日(水)に行われました。
当日、高校生たちは「模擬授業」「大学紹介」「キャンパスツアー」「大学生との懇談」「図書館オリエンテーション」といったプログラムに参加しました。
オープニングは模擬授業からスタート
大講義室に集合した高校生たちは、人間社会学部人間社会学科の粟津俊二教授による模擬授業「大学での学び 紹介」を聴講しました。
まず、粟津教授は自己紹介を通して大学の教員の仕事について説明。これまでの研究テーマのいくつかを具体的に紹介した上で、専門分野である認知心理学へと話題を移しました。錯視図形を例に、人の認知機能のメカニズムを解明することを目的とする学問が認知心理学だと粟津教授。白いTシャツを着た3人組(白チーム)と黒いTシャツを着た3人組(黒チーム)がバスケットボールをパスし合う短い動画を見て、白チームが何回パスを交わしたか数えるよう高校生たちに指示し、動画の再生後に「ゴリラが見えた人は?」と問い掛けました。実は、動画では両チームがパスし合う中、ゴリラの着ぐるみを着た人が横切るのですが、パスの回数を数えることに集中するあまりゴリラに気付かない人が多いのです。実際、ゴリラが見えていなかった人も多く、2度目の再生で初めてゴリラを見つけると驚きの声を上げていました。見えた、見えなかった、どちらが良い悪いという問題ではなく、人の認知には個人差があると粟津教授。見てわかったもの(認知的世界)」と「実際に見ているもの(物理的世界)」はイコールではないし、その差異は人間の特性によるものであり、これが心理学の根本的アイデアになっていると述べました。
続いて粟津教授は、大学ではどういったことを学ぶのか心理学を例に解説。一口に心理学といっても認知心理学をはじめ社会心理学、教育心理学などさまざまな分野があり、その分野の一般的な知識や考え方やスキルを学ぶとともに、これまで誰も知らなかったことを発見するために演習や研究に取り組むのが大学での学びだと話しました。
さらに、粟津教授は認知心理学を例に学問と学部の関係についても言及。認知心理学の場合は広範囲に関わる学問であるため、そのアプローチの方法によって、文学部や工学部、教育学部、社会学部などさまざまな学部で学ぶことができると説明しました。
粟津教授の専門である「認知心理学」をキーワードに、大学での学びはどういうものか、イメージを膨らませた高校生たち。熱心にメモを取りながら話に聞き入る姿が印象的でした。
大学紹介ののち渋谷キャンパスを見学。学生との懇談も
入学サポート部からは、実践女子大学?実践女子大学短期大学部の強みや、個性的な2つのキャンパス(渋谷、日野)の特徴、渋谷キャンパスを拠点とする文学部、人間社会学部、短期大学部の各学科の学び、さらには、多様な資格取得支援や、進路選びと将来のキャリアについての説明。実際に渋谷キャンパスに通う学生も登場し、現在大学で何を学んでいるか、また、企業?自治体と協働でのPBL(問題解決型学習)の取り組みとして、オリエンタルランドに向けて「パーク内でのフード客単価を最大化させる施策」を提案した経験について語りました。
その後、高校生たちはグループに分かれ、オープンキャンパススタッフ「J-STAFF」の引率で渋谷キャンパスの各所を巡りました。多くの図書が並ぶきれいな図書館、女子学生向けの商品が並ぶコンビニや開放的なカフェテリア、東京スカイツリー?東京タワーが望める屋上庭園に面した10階のスカイラウンジ等々。渋谷キャンパスは17階建てのうち9階まで吹き抜け構造のアトリウムが設けられているため、移動中のエスカレーターから吹き抜けをのぞく景観も大きな見どころとなっています。教室やラウンジスペースはガラス張りで、高校生たちは興味深そうに授業の様子にも目を向けていました。
キャンパス見学の後は、引率を担当した学生との懇談の場も設けられました。高校生たちからは実践女子大学への進学を決めた理由について質問があり、学生は「母も祖母も学園の出身で以前より親しみを持っており、好きな歴史を学ぶのに美学美術史学科が適していると思ったのが決め手です」と回答。ほかにも、渋谷キャンパスのおすすめスポット、サークル活動、アルバイトとの両立などさまざまな質問が寄せられ、終始なごやかなムードでコミュニケーションが交わされました。
最後は図書館オリエンテーション
この日の最後のプログラムは、図書館事務部による図書館オリエンテーション。まずは、図書館にはどのような資料があるのか説明がありました。蔵書が充実しているのが特徴の図書館には、英字新聞や業界新聞などさまざまな新聞も。通学の行き帰りで楽しめる文庫本や、映画やアニメなどのDVD、旅行ガイドや語学教材、専門分野の辞書?事典なども多数そろっています。
後半は、そんな図書館の特徴が数字を使って紹介されました。たとえば、「283」は渋谷図書館の閲覧席数、「300,000」は渋谷図書館のおおよその蔵書数、「25,000」は昨年1年間に貸し出した資料の数、「513」は昨年1人の学生が借りた最大の資料数等々。6月から高校1年生も図書館を利用できるようになることから、図書館利用の際に必要になるものや利用時間、利用の際のマナー、貸出期間、貸出上限冊数などについても説明がなされました。
そして、高校生に読書習慣を身につけてもらうべく、おすすめ本の見つけ方のヒントとして「学生選書」や学生ライブラリースタッフ「ららすた」とそのHPも紹介。ぜひ、積極的に図書館を利用してほしいと締めくくりました。
模擬授業やキャンパスツアーを通じて、学生たちの学びやキャンパスライフに触れた高校生たち。今回のキャンパス見学会は、本学の理解を深め、将来の可能性について考える良い機会になりました。
参加した生徒の感想
?大学での学びは、どんなものなのかを具体的に知ることができました。心理学を例にした模擬授業は、
とても印象的でした。
?高校の授業とは違い、一方的に先生に教わるだけではないということを改めて知ることができました。
?たくさんの学部があり、私は渋谷キャンパスに興味がわきました。最上階の庭がとてもきれいでした。
?グループワークできるスペースが多くて、とても楽しそうでした。
?大学の様子を実際見たり、模擬授業を受けたことでいつもとは違った雰囲気をあじわうことができて、
とても良い経験になりました。
?実践女子大学について、いろいろ知れてよかったです。オープンキャンパスも行ってみたいと思いま
す。
?今回のキャンパス見学会で、初めて知ったことがたくさんありました。図書館も使用してみたいと思い
ました。