【高大連携】本学園高校2年生が日野キャンパスを体験!日野キャンパス見学会を開催しました(5/20)
本学園高校の2年生が、学園の理解を深め、大学への進学意欲を喚起する取り組みとして「日野キャンパス見学会」が5月20日(金)に行われました。日野キャンパス見学会は、2017年以降久しぶりの開催となります。
当日、高校生たちはAとBの2チームに分かれ、「大学説明」「学生による授業?学生生活トーク」「槙教授による講演会」「キャンパスツアー」「学食体験」「サークル紹介」「授業見学」といったプログラムに参加しました。
オープニングは大学説明、学生による学生生活トークからスタート
まずは、入学支援課による大学説明からスタート。実践女子大学の強みや、個性的な2つのキャンパス(渋谷、日野)の特徴、日野キャンパスを拠点とする生活科学部の各学科の学び、さらには、多様な資格取得支援や、企業?自治体との協働によるPBL(問題解決型学習)の事例、学生支援システム「J-TAS」などについての説明が行われました。
続くは、日野キャンパスに通う学生2名による学生生活トークのコーナー。高校時代はどのような生活を送っていたか、進学先を選ぶ際に何を考えたかに始まり、初めて日野キャンパスを訪れた時の印象や、日野キャンパスのおすすめスポット、現在学んでいる分野やその内容、面白かった授業などについて、学生が自分たちの言葉で語りました。さらに、学業以外に打ち込んでいることや、在学中の目標、将来の夢などにも話題が及び、高校生たちはとても熱心に聞き入っていました。最後は、「たくさんのオープンキャンパスに参加して、後悔しない大学選びをしてほしい」「まずは高校生活を楽しんでほしい。進路で悩んだときには、ぜひオープンキャンパスに来て相談してほしい」と、学生から高校生へのメッセージでトークコーナーは締めくくられました。
講演会「大学で学ぶこと」で槙 究教授が登壇
生活科学部生活環境学科の槙 究教授による講演会も行われました。講演会のタイトルは、「大学で学ぶこと」。槙教授は、あくまでも自分の話は一つのヒントに過ぎないと前置きした上で、「解像度を上げる」「Zoom in、Zoom out」「感じて、考える」「4次元学習法」という4つのポイントを提示しました。
「解像度を上げる」では、「教室のデザイン」や「SDGs」を例に、対象や利用者?利用場面を具体的に設定し、その掛け合わせによって学びの“解像度”を上げることが新たな発想に繋がると説明しました。
「Zoom in、Zoom out」では、「俯瞰して見る」「具体策を考える」という両視点からのアプローチを往き来することで、本質的な要素と具体的な現れを相互に見つめていくことの意義に触れました。
「感じて、考える」のパートでは、感じただけでは学びが深まらないし、考えただけでは実現できない、つまり、経験が感覚を養う一方で、学びが感じる力を養うという側面もあると語り、未知との出逢いを通じて感じ、考えることが自身の未来をデザインすることに繋がると話しました。
「四次元学習法」については、アメリカの進化生物学者ジャレド?ダイアモンドによる「時代と場所が人の有り様を規定する」という言葉を引用。人間の心のニーズは、それを阻害する要因がなくなると表面化するとし、現時点では考えられないようなことも、10年後、20年後の自分や世の中を想定すると見方が変わってくると付け加えました。
最後に槙教授は、自分の身の回りにある問題を取り上げ、現状の問題点を改善し、臨むべき姿にするためにはどうすればよいのか、提示した4つの視点から考えてみるよう高校生たちに呼び掛けました。
実際にキャンパスを歩き、学食も体験!
Aチーム、Bチームとも、さらに細かなグループに分かれ、案内役の学生の引率で日野キャンパスを巡りました。
体育の授業やサークル活動で使われる気持ちの良い芝生のグラウンド、景観がきれいな銀杏並木、各種イベントが行われる体育館などを見てから本館へ。3階の食品栄養学研究室、2階のものつくり工房やプロダクトデザイン室を回ってから図書館へと向かいました。参考図書?書誌コーナー、雑誌コーナー、閲覧席やPCラウンジなどを備えた日野キャンパスの図書館は、地上2階、地下2階の吹き抜けが圧巻の、日野キャンパス内でも人気の高いスポットです。
続いて調理実習室へ。ここには、先生の手元をしっかりと確認できるTVモニターなど最新の設備がそろっています。案内役の学生の説明を聞きながら、高校生たちはここで作られる料理を頭に思い浮かべていたのか、食い入るように見入っていました。
本館を出た後は、第3館?4館前の広場、プロムナードへ。ここに設置されているベンチは、生活環境学科の学生が人と人との関係性や色の効果を考えて配色?配置を決めたものです。
第3館は日野キャンパス内で最も新しい施設で、ガラス張りでとてもおしゃれな空間。自然の力を利用したエコシステムが取り入れられており、環境にも配慮した作りとなっています。イベントでも使用される大階段も見どころで、高校生たちの反応も上々でした。
さらに、幼児保育専攻が主に利用する第1館を見て回った高校生たちは、お待ちかねの桜ホール(学生食堂)へ。この日、高校生たちのために用意されていたランチのメニューは、売上No.1の「から揚げランチ」、日替わりメニューで人気の「茄子のボロネーゼ」、ハワイ気分が味わえる「ロコモコ丼」の3種類。好きなメニューを選び、お弁当とはひと味違う学食の料理を実際に味わった高校生たちは、大学生活への期待を高めている様子でした。
3つの団体によるサークル紹介も
大学生活を彩る要素の一つがサークル活動。この日は、「学友会執行委員会」「アカペラサークルJAC」「YOSAKOIソーラン部WING」の3団体がそれぞれの活動内容を紹介しました。
「学友会執行委員会」は、中学校?高校でいう生徒会のような役割を果たす団体。新入生歓迎会や学生大会、各種パーティーなどの企画?運営のほか、日野市のボランティアにも参加し、他大学との交流や卒業記念品の準備なども担っていると、具体的な活動内容を紹介しました。
「アカペラサークルJAC」は、活動内容を実演でアピール。Little Glee Monsterの「好きだ。」をアカペラで歌い、高校生たちも手拍子で会場を盛り上げました。
「YOSAKOIソーラン部WING」は渋谷キャンパスと日野キャンパス合同で活動している団体。これまでの軌跡をまとめた動画からは充実した活動の様子がうかがえ、高校生たちは憧れのまなざしを向けていました。
実際の大学の授業も見学し、エンディングへ
キャンパス見学会のメインイベントの一つが授業体験。高校生たちは5~30人ほどのグループに分かれ、それぞれ希望する授業を見学しました。
たとえば、食生活科学科の奈良一寛教授による「食品学実験」の授業を見学した生徒は5名。この日の実験は有機酸の定量分析を行うもので、食酢、リンゴ酢、レモン果汁、オレンジジュース、りんごジュース、ヨーグルトを試料とし、それぞれに含まれる有機酸量を、それぞれの主体となる酢酸、クエン酸およびリンゴ酸として算出しました。
奈良教授は、ビュレットや三角フラスコ、マイクロピペットやメスシリンダーなど、実験に使う器具の取り扱い方を丁寧に説明。見学の高校生5名も、奈良教授の指導のもと実際に実験に参加しました。最初は、本格的な実験器具を前にやや緊張した様子でしたが、試料がピンクに変わった瞬間には思わず歓声が。本格的な大学での授業を体験し、学びを深める楽しさを味わったようです。
日野キャンパスの学生たちの日々の学びや生活に触れ、大学生活のイメージを膨らませた高校生たち。このキャンパス見学会での体験を通じ、学園の理解を深め、将来の進路選択の幅を広げることができました。
参加した生徒の感想
?実践女子は就職率がよいこと、資格が取れること、企業とコラボしていることが多いことを知れて良か
ったです。
?槙教授の話や大学の授業は難しいものだと思っていましたが、真剣に聞くとすごく面白く早く大学生に
なりたいと思いました。
?食品学実験の授業を見学して、高校よりも機材が多く高性能なものが多いと感じました。先生の説明を
している時にメモを取っている学生がたくさんいて見習いたいと思いました。
?きれいな校舎が多く、教授の研究室もいろいろなものがたくさんあって面白かった。他の先生の研究室
も見学してみたい。
?キャンパスツアーでは食堂や大学の各教室、調理室、図書館、体育館、グラウンドを見学しただけでな
く、大学の研究室も見学することが出来、大学で学ぶことをよりイメージできるようになりました。
?学生の二人がハキハキとしていて私も二人のような人になりたいと思いました。大学生の話を直接聞け
て大学生活がイメージできました。
?学生がどの方も「自分から」という言葉を大切にしているように感じました。私もそのようになってい
きたいと思いました。