学生がブックカバーのデザインを競うコンテストの表彰式が11月13日（土）、日野キャンパス常磐祭で行なわれました。本学の図書館学生スタッフ「ららすた」が「2021年ブックカバーコンテスト」を主催。生活環境学科2年の中嶋楓夏さんが大賞、ほか2人が優秀賞を受賞しました。ららすたが、ブックカバーコンテストを開催するのは初めてです。
日野キャンパス常磐祭で表彰式
「インテリアで飾れるブックカバー」に
大賞作品（上段）と優秀賞に輝いた2作品
大賞の中嶋さんに次ぐ優秀賞は、美学美術史学科4年の上出智永さん、同2年の鮫島由香莉さんがそれぞれ受賞しました。
大賞を受賞した中嶋さん
このうち、大賞を受賞した中嶋さんの作品は、シンプルでさりげない模様、本を読む際に花を手に持っているように見えるユーモアあるデザインが、多くの学生の心をつかみました。ららすたリーダーで、食生活科学科3年の堤咲樹さんは、「中嶋さんの作品には、インテリアとしても飾れるおしゃれなブックカバーを作りたいという思いが込められている」と話してくれました。
また、優秀賞の上出さんの作品は、時計の文字盤をイメージしたデザインに可愛らしい動物のイラストが描かれた点が決め手となりました。堤さんによると、「『時間を忘れて本に没頭して欲しい』というメッセージが込められている」そうです。同じく優秀賞の鮫島さんの作品は、「読書を通じて得られる人生経験や知性をテーマにした」という作品に込めたストーリー性が評価されました。女性活動家Margaret Fullerの言葉と共にブルーベリーの花が描かれたデザインのメッセージ性も、一頭地を抜いていました。
優秀賞を受賞した上出さん
同じく優秀賞の鮫島さん
入賞作品が印刷されたブックカバーは、現在、日野?渋谷両キャンパスの図書館で無料で配布されています。今後は、オープンキャンパスや本学園中学校高等学校でも配布される予定です。
幅広い学科?学年から応募23作品
コンテストは7月1日～8月31日に本学の全学生を対象にデザイン案を募集。期間中に23作品の応募がありました。日野?渋谷両キャンパスのららすたメンバーによる一次審査、本学学生の投票（投票数188票）による二次審査を経て、大賞1作品、優秀賞2作品が選ばれました。
学生が2018年度から活動
コンテストの狙いを語る堤さん
「ららすた」は、Library Love Staff の略称です。学生が自主的に企画?活動する図書館スタッフとして、2018年度から日野?渋谷両キャンパスを舞台に活動しています。本コンテストは「ららすた」発足以来、初の試みです。ららすたリーダーの堤さんが発案。実施に際して、夏休み前から毎週２回、何度も仲間と話し合いを重ねたと言います。
コンテストの表彰式を終えて
本コンテストは、絵が得意な人は「デザインを応募する」という形で、そうでない人は「投票」という形で、多くの学生が参加できる企画を目指しました。これには堤さんの「図書館の利用者を増やすために、沢山の人が楽しめる企画をつくりたい」という思いが込められています。
堤さんは、コロナ禍のなか、苦労を重ねて実現したコンテストを振り返り、「対面でのミーティングが難しいなか、ららすたメンバーへの明確な指示を心掛けた。学年?学科問わず多くの学生が参加してくれたことが嬉しかった。これからも学生が楽しめる企画を実施し、より多くの学生が図書館を利用してくれたら嬉しい」と語ってくれました。
受賞学生の声
【大賞】生活環境学科 2年 中嶋楓夏さん
デザインが好きで、たまたま目にしたポスターに興味が湧き応募しました。まさか自分が大賞を取れると思っていなかったため大変驚いています。実際に自分が使うならこんなデザインのものが欲しいなと考えて描いたので、多くの人に気に入ってもらえて嬉しく思います。
【優秀賞】美学美術史学科 4年 上出智永さん
優秀賞を受賞できましたこと、大変嬉しく思います。色んな方々に使っていただきたいという思いを込めて制作したので、実際に利用する方々に良いと思っていただけたことが本当に嬉しいです。これから学内で使っていらっしゃる方を見かける機会があると思うので、それがとても楽しみです。この度はこのようなコンテストを設けてくださり、本当にありがとうございました。
【優秀賞】美学美術史学科 2年 鮫島由香莉さん
たくさんの作品の中から賞に選んでいただき、ありがとうございました。ブックカバーの良いところは、本を汚れから守れる点と、本のタイトルを隠せる点だと思います。このブックカバーをかけて、いろいろな場所で読書を楽しんでいただけたら嬉しいです。
学生記者紹介?取材を終えて
食生活科学科4年の品田梨花です
こんにちは！
食生活科学科4年の品田梨花です。
来春、ふるさとにUターンして地元新聞社（県紙）に就職することが決まりました。卒業までの数か月間ですが、学生記者として本学の取り組みを紹介します！今回は初取材として、「ららすた」の皆さんが主催したブックカバーコンテストの取り組みを取材しました。
若者の活字離れが進む中、大学生が楽しみながら本に親しむことができる素敵な企画だと感じました。本への熱い思いを持った「ららすた」委員の皆さんの今後の活動も楽しみです。私も、早速、頂いたブックカバーを付けて読書に励みます！
食生活科学科食物科学専攻4年 品田梨花
