【生活心理専攻】「生活心理演習(大学から社会へ)」で企業訪問-2
5月下旬のVISAワールドワイド?ジャパン、SMBC日興證券に続いて「生活心理演習(大学から社会へ)」では独立行政法人国際協力機構(以下、JICA)を訪問してきました。学生による冒頭挨拶の後、地球案内人?佐藤友紀さんから1階「体験ゾーン」で人間の安全保障、貧困、水、教育、保健医療やSDGsをはじめとする、JICAが取り組んでいる内容について、それぞれ詳しく説明いただきました。その後、2階会議室に移動して、佐藤さんが10年ほど前、2年間ほど派遣されたバングラディッシュでの日常生活、焼却炉のない国での環境?衛生面の改善の支援活動の実際、3R(Reduce, Reuse, Recycle)の身体を使った教え方、そして「主役は現地の方たち」と、どのような姿勢?心がけで接していたかなど、派遣された方ならではの貴重なお話を伺うことができました。
「バングラディッシュの国旗はどれでしょう、通貨単位は何でしょう」など質問への回答もグー?チョキー?パーによる三択方式でしたので、誰もが臆せず、そして楽しそうに回答しておりました。また、日本では絶対にあり得ないことだけどね、といって、バスに乗車すると日本人は珍しいから15分くらいじっと見つめられたよ、とか、身も知らぬ他人からあなたの給料はいくら、と尋ねられるよなど、異国での素顔の生活の様子も語って下さいました。佐藤さんを始めとする地球ひろばでお会いする皆様は、フレンドリーで、そして優しい眼差しをお持ちでした。同時代を生きる発展途上国で生きる方たちを自分の目線ではなく相手目線に立って支援しよう、というぶれない姿勢があるからでしょうか、我々の日常会話で有りがちな「ああいえば、こう答えるだろう」といったある種「筋書き」のない、想定外ともいえる回答や質問もありました。それにつられて、学生さんたちも、授業でよくみる「単語」や「短文」による受け答えではなく、自分の想い?考えを1つのセンテンスとして発表していたようです。語り手?佐藤さんから学ぶことは多く、学生さんだけでなく引率者の私にとっても大事なことを気付かせてくれた実り多い訪問となりました。
お忙しい中、貴重な時間を私どものために割いて頂きましたJICAの皆様には、この場をお借りして心より御礼申し上げます。ありがとうございました。
(文責:髙橋 桂子)