【アパレル管理】千葉県立成田西陵高校の園芸科の皆さんが見学とディスカッションに来校
アパレル管理研究室では、古代染色の実践ということで、茜やシコン、キハダなど奈良や平安時代に実際に使われていた天然染料の染色と堅ろう性の評価を行っています。
茜の染色では、東京家政大学との共同研究で、西洋茜、インド茜、日本茜の染色性能について、媒染剤や後媒染のpHや染色温度を変えて、染色堅ろう性に及ぼす影響を調べていて、今年度からは、千葉県の成田西陵高等学校で栽培された日本茜を使って、染色性と堅ろう性の評価を始めたところです。
6月には、実際に成田西陵高等学校に出向き、日本茜やシコンの栽培地も見せてもらいました。
夏休みに入り、今度は、西陵高校の学生さんたちが、指導されている成田美恵子教諭とともに、当方研究室を訪ねて頂き、私たちが染色した日本茜での染色布(絹布)を見て頂きながら、有意義な意見交換をさせて頂きました。
成田西陵高等学校の日本茜栽培は、3年以上かかる栽培期間を2年に短縮して栽培することで、今年度、高校では初の販売を始めました。この日本茜の栽培に関する研究と茜染色布での伝統文化の伝承活動という活動で、昨年は千葉県が主催する大学生を交えた環境アイデアコンテストで1位に入賞し、今年は農業クラブ連盟大会の県大会で優勝し、関東大会に駒を進めたということです。
高校生が育てた日本茜で、大学と高校それぞれの立場で、研究を進め、情報共有していきたいと思っています。