山本 浩貴 (文学部美学美術史学科准教授)
(欧米と東アジアを中心とする現代美術史。特に社会?政治的な芸術実践について)
『この国(近代日本)の芸術〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』
出版社:月曜社(2023年11月)
気鋭の作家/キュレーター/研究者22人よる論考とインタビューによって、帝国主義が隠蔽してきた〈芸術〉、そして〈日本美術史〉なるフィクションを解体=再編し、読みかえを迫る出色の論集
■著者より
これまでの美術史や芸術論の成果を活かしながら、これまでにはなかった日本美術史の語りのひとつを共同で編むことを意図しました。「このような美術史のかたちもあるのか!」という驚きと発見を与えることができると、編著者のひとりとして嬉しいです。
■目次
第1章 虚構としての〈日本美術史〉 加藤弘子?富澤ケイ愛理子/マユンキキ/菊池裕子
第2章 脱帝国の美術史① 嶋田美子/中嶋泉/吉良智子
第3章 脱帝国の美術史② 飯山由貴/長津結一郎/穂積利明
第4章 天皇(制)をめぐって 北原恵/千葉慶/小泉明郎
第5章 戦後アジアを再考する 馬定延/琴仙姫/大坂紘一郎/山本浩貴
第6章 〈近代〉を問い直す 國盛麻衣佳/小金沢智/足立元
第7章 レイシズムを可視化する 吉國元/山本浩貴/小田原のどか