井口 眞美 (生活科学部生活文化学科教授 幼児教育学)
『保育の評価指標 : 保育者としての専門性向上を目指す』
実践女子学園学術?教育研究叢書31
出版社:八千代出版(2023年5月)
若手保育者たちが専門性を向上させ、自信をもって保育に臨み、長く働き続けるためには何が必要なのでしょうか。様々な課題を少しでも解決し、保育職を目指す方や若手保育者の不安を払底したいと、本書の「保育の評価指標」を開発しました。
これは保育の点数化、マニュアル化を目的としたものではなく、自らの保育を見直すため、自らの保育行為を言語化し省察するための視点の提供を目的として作成したものです。子どもへの関わりを分析的に見直す視点をもつことで保育は改善され、質の高い保育の提供につながります。
■著者より
保育現場における観察調査の結果に基づき、キーワードを洗い出し、27項目の「保育の評価指標」を開発しました。子どもが見せる“その子の世界”“その子の育ち”に保育者が気づくための手だてとして活用されることを願っています。
■目次
序章 研究課題と研究の方法について
第1章 造形活動を中心とする体験的な活動がもたらす学生の「学び」とは
第2章 保育者としての専門性とその評価に関する海外の動向
第3章 学生に求められる保育者としての専門性
第4章 保育者としての専門性向上を目指した保育評価の在り方
第5章 保育者としての専門性の評価指標の開発 【実地調査1】
第6章 体験的な活動がもたらす学生の学びの評価 【実地調査2】
第7章 児童福祉分野?医療分野における活動に参加した学生の学び
終章 総括と評価指標の活用について
巻末付録 「学生?新任保育者のための評価指標」