美学美術史学科 仲町 啓子教授の著作『光琳論』が「德川賞」及び「國華賞」をダブル受賞しました!
公益財団法人德川記念財団会報vol.38に德川賞を受賞した仲町教授の選考報告が掲載されました。
この度、美学美術史学科 仲町 啓子教授の著作『光琳論』が「德川賞」及び「國華賞」の2つを受賞しました。同じ本がダブルで受賞したのは本学では初となります。
江戸時代を代表する琳派の絵師、尾形光琳(1658~1716)について、著者永年の研究を書下ろしにて集大成する。光琳の子孫の小西家に伝わった文書?画稿類、さらには同年代の資料を元に、光琳の伝記を再考することで、彼の絵画制作に対する研鑽の跡を追った。先学の研究を参照しつつも、既知の完成作品にも新たな解釈を加え、光琳の歩んだ道を描き出すことを目的とし、その全体像を新たな視点から、かつ一貫した構想によって捉えなおす。
【第19回(足球现场直播,大发体育在线3年)德川賞受賞】
【第33回(足球现场直播,大发体育在线3年)國華賞受賞】
「德川賞」
受賞した「德川賞」とは、公益財団法人德川記念財団が日本近世に関する研究を積極的に支援する目的で制定されており、今年で19回目となります。選考にあたっては、2020年中に刊行された日本近世に関する著書の中から、特に優れた1点が選ばれました。授賞式は、2021年11月3日(水)文化の日に都内会場で行われます。
なお、本学での受賞は初となります。
「國華賞」
受賞した「國華賞」とは、1989年(平成元年)に創設され、日本および東洋の美術に関する論文や図書のうち、特に優れたものに対して贈られるものです。その第33回(2021年度)國華賞は、根立研介氏(京都大学教授)を委員長とする12人の國華賞選考委員により決定されました。贈呈式は10月28日(木)東京都築地の朝日新聞本社レセプションルームで関係者のみで行われます。
なお、本学での本受賞は第9回(1997年度)宮崎 法子教授に次いでの受賞となります。
※月刊誌『國華』は、現在も発行が続く美術雑誌としては世界でもっとも長い歴史を持っており、2021年9月現在で1511号が刊行されています。