「Musical Variety 京都?巴里?東京 三都物語 ~装束サマーフェスティバル~」の衣裳に協力しました
7月14日に東京?日本青年館ホールにて上演されるミュージカル?バラエティショー『京都?巴里?東京 三都物語 ~装束サマーフェスティバル~』に衣裳制作で協力しました。
この公演は、日本の宮廷装束や服飾文化を研究し製造する株式会社井筒(京都)の装束を纏った出演者が、ミュージカルやJ-POP、古今東西の歌はもちろん、ダンスや和楽器演奏など、あらゆるエンターテインメント要素で歌い踊るミュージカル?バラエティショーで、歌手の天童よしみさん、クミコさん、俳優の土居裕子さんなど、ジャンルを超えて活躍している方々が出演します。
今回、土居裕子さんが舞台で着用する、日本の伝統的な織物で作られたフランスの宮廷衣裳のデザイン?制作を、本学の生活環境学科アパレル企画造形研究室助手の浅井美穂さんが行いました。
制作者 浅井美穂さんのコメント
今回、「和装の生地を使ってフランスの宮廷装束を作る」ということに興味があり衣裳制作に携わりましたが、実際に制作を始めてみると想像をはるかに超える大変さがありました。
ゼロからの制作だったので、フランスの宮廷装束に関する資料を見ながら型紙を作るところから始めました。また、和装と洋装では使われる生地が全く異なるため、生地の扱いや縫い方、ドレスの形状なども工夫をしなければなりませんでした。
短い期間での制作でもあったので出来栄えに不安もありましたが、衣裳合わせの際に土居さんや衣裳担当の方に温かい言葉をいただけて嬉しかったです。
大変な作業でしたが、井筒さんの良質な生地に触れられた楽しさや、今まで誰も作ったことがない唯一無二のものを作れたという充実感もあり、貴重な経験になりました。
土居裕子さんのコメント
十二単を作るような和の生地で作ったフランスの宮廷装束とのことでしたが、それがわからないくらい全く違和感ない仕上がりでした。
浅井さんがおひとりで制作されたということでとてもご苦労があったんじゃないかと思いますが、私という人物のために作ってくれたということが伝わってくるようなフィット感もありました。
ミュージカルなどでこのような衣裳を着ることはありますが、今回の衣裳は和のテイストとうまくマッチングされていて、ユニークさがありつつも不自然ではなく、むしろ和の生地を使用したことで、落ち着いた深い気品のある衣裳になっていると感じました。