国文学科創設100周年記念特別講演会を開催しました(10/6)
10月6日(日)に国文学科100周年を記念した、特別講演会「日本人なのに日本語がわからない、日本人だから日本語がわからない」と懇親会を開催しました。
当日は多くの卒業生、在学生が参加し、一般の方、教職員も含めると約380名もの参加がありました。当初会場の403教室では入りきらず、501教室も使用しモニター中継をするなど大変盛況でした。
第一部では、本学国文学科 山内教授がクイズを出しながら講演され、同じくブルナ准教授も参加者に問いかけながら翻訳を通しての日本文学について講演し、参加者も楽しく多くの笑いがありながら日本語、日本文学について聴講しました。
第二部では、「特別講演と落語」と題し、人気落語家の古今亭文菊師匠に登壇いただきました。講演テーマは、山内教授、ブルナ准教授の講演を踏まえた内容という難しいテーマを楽しく、面白くお話しいただきました。その後の落語では、卒業生、教職員、そして落語を初めて聞いたであろう在学生も喜び笑いながら楽しいひと時を過ごしました。
終了後、会場を移動して開催された懇親会では、卒業生、在学生、教職員約250名が参加し開催されました。当初は予定していなかった古今亭文菊師匠も時間の許す限り参加してくださり、本学教職員や卒業生に囲まれながら国文学科100周年を共に祝いました。また、懇親会では、在職中の国文学科先生方以外にも、国文学科の懐かしい元先生方も参加し、卒業生と楽しみながら、国文学科の100周年に思いを馳せました。
国文学科 棚田主任のコメント
-ウチの実力
2019年10月6日(日)国文学科100周年記念講演会と懇親会が開かれました。
参加者は、実践国文科会会員、国文学科?日本語コミュニケーション学科の卒業生と在学生、一般の方、です。こうした会では、参加者が集まらず閑散とした講演会?懇親会になることが往々にしてあるものです。そういう意味では、今回の記念行事は、学園の内外に「ウチ」の実力を見せることが出来たと自負しています。
また、今回の記念行事に際して、特に国文科会の皆様のご協力、さらに、ご寄附、あつく御礼申し上げます。頂いたご寄附は、皆様にお持ち帰りいただいた記念品作成の費用として使用させていただきました。
なお、記念品は本学が所蔵する、発見が「奇跡」とも言われた梶井基次郎の草稿で、製作にあたっては本学科河野龍也教授と武蔵野書院様に、大変な御助力を頂きました。併せて御礼申し上げます。
学祖下田歌子の生涯を描いたマンガ『きらりうたこ』という本があります。帯には「揺りかごを動かす手が世界を動かす と信じた一人の女性の手が、今なお、確かに世界を動かし続けています。」とあります。これは私が考えた文章ですが、女性こそが社会を動かすという学祖の言葉をもとに、「今なお」「確かに」という言葉を続けて、これまでの長い歴史を通して社会を動かし続けてきた卒業生の皆様、そうしてこれからも動かし続けてくれるに違いない在学生の皆様、に対する感謝と期待の言葉を書いたつもりです。
どうか皆様、「ウチ」の学生であったこと/あること、を誇りに、これからもさらなる100年に向けて歩み続けましょう。