アクティブラーニング実践でFD研修を実施しました
新しい授業スタイルとして注目されるアクティブラーニング(AL)を学ぶ研修会が5月30日(木)、渋谷キャンパス?日野キャンパスで開かれました。授業改革に組織的に取り組む2019年度ファカルティ?ディベロプメント(FD)研修の一環として行われ、大学教育研究センターと短期大学部運営委員会が主催しました。学内で優れた授業を実践した教員に贈られるベスト?ティーチング賞の受賞者が発表者となり、トークセッションなどを通じてアクティブラーニングの実践について討論。参加者はそれぞれ、自らの授業を振り返りながら、よりアクティブに授業を展開するためのヒントを探りました。
アクティブラーニングは、学生が受け身ではなく、自ら能動的に学ぶよう設計された教授?学習法の総称です。今回のFD研修は「アクティブラーニングは万能か~学生の主体的な学びのために~」をテーマに、渋谷キャンパス403講義室で午後3時から午後4時30分にかけて開催。教職員ら約80人が聴講しました。また研修の模様はテレビ会議を通じて日野キャンパスでも同時放映されました。
研修は、人間社会学部人間社会学科の松下慶太准教授の司会でスタート。16年度と17年度にベスト?ティーチング賞を受賞した文学部英文学科の土屋結城准教授と人間社会学部人間社会学科の駒谷真美教授とともに、株式会社イノベストの上村啓輔氏の3人が登壇し、自らの取り組みを報告しました。
このうち、土屋准教授は19世紀ヴィクトリア朝時代の英国社会について、文学を題材にした絵画(物語絵画)を通して理解を深める授業を紹介。学生のコメントを中心とした授業を進めていると語りました。
また、駒谷教授は、情報通信技術(ICT)を活用したアクティブラーニングの実践について詳述するとともに、授業のテーマや対象学年、受講人数に応じたアクティブラーニングの工夫についても説明。アクティブラーニングの実践に詳しい上村氏は、生活科学部生活環境学科の槙究教授とともに学生を指導する産学連携の「実践プロジェクト」を例に挙げ、衣料品販売企業のビジネスプランを立案する授業に少人数チームによるアクティブラーニングを取り入れていることや、アクティブラーニングが実効性を発揮するにはリーダー以外の学生も一人ひとりがリーダーシップを発揮する必要があると訴えました。