本学が、株式会社東京サマーランド（東京都あきる野市）で今夏売り出された夏季限定メニューの商品開発に協力しました。東京サマーランドと本学の産学連携第２弾として行われ、新メニューのイタリアンスイーツ「カッサータアイスサンド」が7月23日～9月25日、同遊園地で販売されました。
イタリア伝統のカッサータをアイス菓子に
新発売のカッサータアイスサンド
カッサータは、チーズを使ったイタリア?シチリア島発祥の伝統的デザートです。日本でも近年、人気に火がつきつつあり、新メニューは東京サマーランドのオリジナルメニューとして、同遊園地のアドベンチャードーム１階の売店「フェニックス」で売り出されました。
凍らせたカッサータをクッキーで挟み、プールサイドでもワンハンドで食べられる工夫が凝らされており、ブルーベリー味とミックスベリー味の２種類を提供。それらを１個ずつ１セットにしたカッサータアイスサンドが500円（税込）で販売されました。
アサイーパフェで学生発案による改良も
改良されたアサイーパフェ
また、昨夏販売されて好評だったアサイーパフェも、今夏はさらにグレードアップしました。具体的には①アサイーベースに使用していたプレーンヨーグルトをギリシャヨーグルトに変更②アサイーベースに使用していたフレッシュバナナをバナナピューレに変更③片手で持てて写真も撮りやすくするため、昨年の約3分の2のサイズに変更—などを改良。このうち、ギリシャヨーグルトへの変更は、学生のアイデアが採用されたものです。「アサイーベースの水っぽさを改善できないか」という、販売ご担当者様からの相談がきっかけとなりました。
ロゴは可憐さも意識
学生が考案したロゴ
また、学生の意匠は、夏季限定メニューを包んで提供する特別パッケージにも採用されています。というのも、特別パッケージに貼ったロゴのシールは、学生が発案したものだからです。
シールの色は薄桃色。絵柄は、東京サマーランドの太陽に桜の花びらをあしらったデザインです。もとより、桜は実践女子大学の校章のシンボルであり、ロゴに載せた文字の色の紫色は、実践女子大学のスクールカラーです。
ロゴ考案を担当した学生たちは「コラボロゴの作成は初めてだった。考案したデザインが採用されて嬉しい」と、笑顔を見せてくれました。
女子大生の感性活かす
商品開発でミーティングを重ねる
夏季限定メニューは、東京サマーランドから研究委託を受けた生活科学部食生活科学科の中川裕子准教授のゼミナール（以下、中川ゼミ）が中心となり、開発に協力しました。
目指した新メニューのコンセプトは「プールサイドで食べたい インスタ映えするメニュー」です。中川ゼミに所属する学生と、東京サマーランドの女性社員が、プロジェクトチーム（以下、女性PT）をつくり、オンラインでのプレゼンテーションや試食会を重ねながら、製品化にこぎつけました。トレンドに敏感な女子大生の感性を随所に取り入れながら、東京サマーランドでしか食べられない夏季限定メニューを目指しました。
中川准教授は、新メニューのカッサータアイスサンドについて「イタリアンスイーツの『カッサータ』はチーズを使った濃厚デザート。今回は、暑いプールでも食べやすいようフルーティーにアレンジした。少しリッチなデザートに癒されていただきたい」とコメントしています。
授業の学び、実践的な場で
東京サマーランドでカッサータを食べる
中川ゼミに所属する学生たちは、「市場調査からレシピの提案、そして販売に至るまでのプロセスに関われたことは大変貴重な経験だった」と、新商品のアイデアに知恵を絞った日々を振り返ります。
フードビジネスや調理学の授業で学んだ知識や経験を、実践的な場で活かすことができた学生たち。彼女らは「多くのお客様の目に留まり、コラボ商品のPRに繋げられたらいい」と語り、新商品の売れ行きに期待を込めました。
取材メモ
遠藤 花連（美学美術史学科4年）
今年の夏は平年より厳しい暑さとなりました。実践女子大生が考案した新メニューで暑さをしのいだ来場客も大勢いたことでしょう。人気を先取りしたカッサータに、昨年から好評だったアサイーパフェ。どちらも「かわいい」「美味しそう」といった印象を持ちました。トレンドに敏感な女子大生の感性が十分に発揮されたと思います。
最近旅行で訪れた沖縄でも、アサイーは大人気の様子。ヘルシー思考の女性も気兼ねなく注文できる絶品スイーツです。今回は産学連携第2弾。来年もプールサイドに彩りを加える素敵なスイーツが誕生することを期待しています。
