学生記者紹介
こんにちは!
英文学科4年の松村桐杏(きりこ)です。
来春、テレビ朝日の報道番組制作会社に就職が決まり、卒業までの半年間、取材や記事の勉強をさせていただくことになりました。今回は9月10日~15日の平日4日間に、大学?短期大学部1年生のために開催された「学生生活スタートアップ」にお邪魔してきました。その様子を少しだけでもお見せしていきます。
そもそも「学生生活スタートアップ」とは
「学生生活スタートアップ」は、足球现场直播,大发体育在线感染拡大の影響で大学に一度も来たことがない大学?短期大学部新入生を対象に、大学側が初めて企画したオンラインのプログラムです。大学が私たちの友達づくりに一役買ってくれたということです。
このうち、私が参加したのは、14日午後に開催された英文学科1年生の時間でした。「私が入学した時はこんなのなかったなあ!」とコロナ禍時代の変化を感じつつ、フレッシュな一年生と、いざご対面! (もちろんZOOMです)。メイン講座とサークル紹介の二部構成になっていて、わけても第一部は、自己紹介とソーシャルスタイルチェック、協力ゲームの三つのセクションが用意されていました。
自己紹介
英文学科のセッションには、わが後輩の12人が参加しました。私を含む13人が、1グループそれぞれ5人、5人、3人の3チームに分かれ、私は「福島の子」と「群馬の子」の3人でチームを組みました。
仲間作りの秘訣は「自己開示」というわけで、まずはグループに分かれて自己紹介!「大学生活で期待していることは?」という定番のお題に始まり、語り手の順番が進むにつれ、「同じ高校の友達がいなくて知り合いがいないので参加しました」「一人暮らしをしていたけれど、実家に帰ってきました」…などと新入生それぞれの心の内が聞かれ始めました。コロナ禍のせいで、入学式やオリエンテーションは相次ぎ中止、授業は軒並みオンラインと、入学してもキャンパスに足を運べず孤独感を深める新入生の現実を知り、胸が痛みました。
「第二外国語何取った?」。ちょっと時間が余ってしまったので、私からこんな質問も新入生に投げ掛けてみました。というのも、第二外国語に何を選んだかは、英文学科の私たちにとって他の学科とは重みの違う話題、つまり他の学科は任意なのに英文学科だけが選択必修だからです。ちなみに私はフランス語。新入生は中国語やドイツ語が多かったようです。私の入学時と違って、同級生との情報交換なしに自分一人だけの判断で決めたのでしょうか?
ソーシャルスタイルチェック
次いでソーシャルスタイルチェックです。簡単なテスト(16問)を受けることで、自分のコミュニケーションの癖を知ることが出来るといいます。16問のうち、前半の8問はAかBを選択、後半の8問はCかDを選ぶテストで、1968年に米国のリードとメリルが提唱した理論に基づくものとか。私もチャレンジしてみました…。
このうち、前半の8問は、例えば1問目は「話すペースが速いがA、話すペースがゆっくりがB」で、私の場合はA。2問目は「間を取らずに話すがAで、間を取りながら話すがB」で、私はBを選びました。こんな要領で回答を続け、前半は「Aが6つ」、「Bが2つ」という結果でした。
続いて、後半の8問です。9問目が「ポーカーフェイスがC、表情が豊かがD」で、私はDと回答。10問目の「声に抑揚がないがC、声に抑揚があるがD」で、これもDと答えました。残り6問も含めて、後半8問の私の回答は、すべてDでした。
ソーシャルスタイル理論によると、(Aの回答数)-(Bの回答数)=(横軸X)、(Cの回答数)-(Dの回答数)=(縦軸Y)とすると、2次元平面を以下の4領域に分類して、コミュニケーションの癖が分かるそうです。
1 右上(X、Yともプラス)の「ドライバー」(前進型?行動派)
2 右下(Xはプラス、Yはマイナス)の「エクスプレッシブ」(直感型?感覚派)
3 左上(Xはマイナス、Yはプラス)の「アナリティカル」(分析型?思考派)
4 左下(X、Yともマイナス)の「エミアブル」(温和型?協調派)
私の場合は、Xが+4、Yが-8で、結果は「エクスプレッシブ」タイプでした!
直感型?感覚派の人間だそうです。正直そうなのかなあと思いつつも…。少し納得しちゃいました。
同じグループの子は、それぞれ「エミアブル」タイプ、「エクスプレッシブ」タイプでした。「エクスプレッシブ」タイプなら私と同じ。気が合うのか、それとも衝突してしまうのでしょうか?そこまでは今回は分かりませんでしたが…。
協力ゲーム:あのサークルブースはどこ?
続いて、チーム対抗で課題に挑戦しました。その課題とは協力ゲーム「あのサークルブースはどこ?」です。私が体験したことのないゲームなので、本イベントの案内チラシを読んでみると、「20の断片的な情報をグループ間で分担し、コミュニケーションを取りながら情報を整理し、チーム対抗で答えを見つけていきます」「一つの課題を全員で力を合わせて解決するプロセスで、協働学習の楽しさを体感します」とか。
とまれ、やってみると…。なんと、就職活動中にたくさんやった「適性検査(SPI)」という試験にそっくり!でした。これなら就職活動経験者の私はすっかり慣れています。「いける!」とチームメイトを鼓舞してモチベーションは一気にピーク、勝利目掛けて一直線と頑張ったはいいものの…、これが意外に複数人で取り組むと難しかったのです。
問題を解くために必要な情報がチームメイトからなかなか返ってこず、気ばかり焦るうちに制限時間の10分間がタイムアップ。
結局、3チームのうち私が所属していたチームだけが正解にたどり着けませんでした。
でも、よくよく考えてみると、他の2チームは1年生だけのチーム。私が所属したチームだけが1年生と4年生の混成チームでした。同級生ですら(ZOOMを通して)初対面の新入生なのに、いきなり4年生とコミュニケーションや、チームを組めですから。彼女たちが面食らってしまい、遠慮があっても当然ですよね。私ばかりゲームの中で前のめりになり、彼女たちには気持ち的に無理をさせた、と反省してしまいました。
サークル紹介
90分のメイン講座が終わり、続いてサークル紹介の時間となりました。この日の英文学科のセッションには、サッカー部や国際観光研究部など学内の13サークルが参加しました。コロナ禍でキャンパスが閉鎖され、新入生勧誘がままならないところへ巡ってきた、またとない機会です。部長や代表者が、今や遅しと新入生のZOOM来訪を待ち受けていました。
サークル紹介は、メイン講座をZOOM来訪した新入生12人のうち、8人が参加しました。
その際、13サークルを、説明会A(サッカー部、ラクロス部、ATLASチアリーディング部、ソフトボール部)、説明会B(能楽研究部、放送研究部、広告研究部、装道同好会)、説明会C(学友会執行委員会(渋谷キャンパス)、競技ダンス部、マンドリンクラブ、国際観光研究部、書道部)とZOOMホストの違う3つの説明会に分割。さらに参加した新入生8人も、4人、2人、2人の3チームに分けて、4人のチーム1がA→B→C、2人のチーム2と3がそれぞれB→C→A、C→A→Bの順に、3チームが1クール15分間隔で3つ説明会をオンライン上で巡りました。
このうち、私が見学したのは、放送研究部と広告研究部、能楽研究部、装道同好会で構成する説明会Bのグループです。例えば、この説明会Bでは「授業、サークル、アルバイトは両立できますか?」などの新入生の質問に対し、サークル代表者らが「十分に両立は可能。活動は週2回だし、部員はほとんどアルバイト経験者。テスト前には学業優先で期間中、部活はほとんど休み」などと回答していました。
さらに、新入生の「どんなアルバイトをしているのですか」という、補足質問に対しては、「飲食店のホール係」「今はコロナの影響でいってないが、料亭の仲居」「事務系のアルバイト」「塾の講師のアルバイトも多い」などの答えが返ってきました。
各サークルの熱心な新入生勧誘を「見学」するにつけ、各サークルとも「コロナ禍で部員集めに苦労しているな」と肌で感じました。今年度は新入生勧誘もオンラインになってしまい、実際、新入生からの「1年生はどのぐらい入りましたか」の問いにも、「1人(部に入ろうか)気になっているという1年生はいたが、今のところ1人もいない」「話を聞きにきてくれた子はいたが、今のところゼロ」と苦戦しているサークルも少なからずあるようでした。
私としては「コロナ禍さえなければ」と各サークルに同情を禁じ得ません。でも、ふと思ったのは、今回のサークル説明会に「うちのライフセービング部は、なぜ参加していないんだろう?」ということです。というのも、私は3年生までライフセービング部の部長だったからです。新入生確保ができているから…ならいいのですが。各サークルの熱心な新入生勧誘をみるにつけ、少し心配になってしまいました。
取材を終えて
大学生活を振り返ると、友人と過ごした時間が1番の思い出だったな、と思います。もちろん、自分が学びたいことを学べるという面も良かったです。けれども、それも気の合う友達がいたからこそ。コロナ禍でリモート授業を受ける機会が増えるにつけ、そんな思いを強くしています。だからこそ1年生にはこういった交流の機会を大事にしてほしいと思いました。
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