生活環境学科 2024年度新カリキュラム
デザインのマインドとスキルを身に付けて、社会を変える/世界を創る人になろう
新カリキュラム「10」のポイント
1.「デザイン」を主軸にしたカリキュラム
先行き不透明で予測の難しい状況へと移行している現代社会において、「デザイン」のもつ問題解決力が注目されています。新カリキュラムでは「デザイン」を幅広く学び、社会を変える力、自分の人生をつくる力を身に付けることを目指します。
3つの軸から「デザイン」を学ぶ
CREATIVITY
デザインの元となる発想力や創造性は必要です 。様々な演習を通して、手を使って試行錯誤を繰り返し、新しいものを創り出す楽しさを学び取ります。
SOCIETY
つねに社会との接点を意識し、社会のために、社会と共に考え、提案することを目指します。多様な人との協働と共創によるデザインを実践していきます。
SCIENCE
直感やセンスに頼るのではなく、データを積み重ね、エビデンスに基づき、論理的に考える思考が重要です。科学的な知識と実証的な態度を身に付けていきます。
2. 総合デザイン分野を新設
新しい専門性の可能性を広げるため、従来の3分野を統合する「総合デザイン」分野を新設します。
実際の社会的な課題に対して、さまざまなデザインスキルを組み合わせて現場に応用し、協働して問題発見し解決策の提案を行っていこうとする実践的な分野です。
総合デザイン
これまでに学んできた各分野を横断する視点と、多様なデザインスキルを活かして、複合的な問題発見
共創デザイン
その場に関係する、地域?社会?生活者?消費者?ユーザー?運営者等々、多様な人を巻き込み、協働によって実践する
コミュニティデザイン
実社会(コミュニティ)の課題に対して、モノづくりからヒトづくり、コトづくりまで含め、環境/社会の価値を高める
3. 社会連携を進めるプロジェクトターム
2年前期をプロジェクトタームとして、社会の課題に取り組む時期としています。社会連携型のプロジェクト科目で、分野を超えてチームでチ ャレンジしてみましょう。
4年次にも、総合設計演習を新設。これまでに学んだデザインスキルを統括して取り組みます。
本学科には、様々な社会連携プロジェクトに携わってきた経験豊富な教員が多く揃っています。
4. 多様なデザインスキルを身に付ける
情報?視覚デザイン、コミュニティデザインなど、デザイン演習科目を大幅に増強しました。自分の興味に応じて、自由に履修することが可能です。
いろいろなデザイン手法に触れることで、自分の新しい関心や能力を見つけることができるかもしれません。
また、多様なデザインスキルを身に付けることは、目の前の問題に対してさまざまな角度から考え、対応する力を身に付けることに繋がります。
自分のデザインの引き出しを増やすことで、将来の可能性を広げていきます。
5. プロダクトデザイン
?体系的に人間中心のデザインを学ぶ
道具や家具などのモノづくりに取り組むプロダクトデザインの分野では、多くの科目を一新し、体系的に学んでいくことのできる構成としています 。デザインの基礎からモデルの作製、製品として完成させるマネジメントまで、講義と演習の両輪で学び、知識と技術を高めていきます。
6. ファッションデザイン
?高度な専門性を身に付ける
新カリキュラムでは、ファッションデザイン/製作に関わる科目を一新し、より実践的な専門知識と技術を身に付けることを目指しています。
衣服の高度な製作技術を修得するとともに、デザインの基礎から応用まで学び、ファッションデザインの総合的なスキルを高めていきます。
7. 住環境デザイン
?より早く、より深く、設計に挑む
基礎から始め、だんだん複雑な建物の設計までステップアップするプロセスを重視します。新カリキュラムでは、なるべく早い時期から実践的なデザイン課題に取り組むようにカリキュラムを前倒し、より高度な設計技術の修得を目指します。
8. 情報?視覚デザインの充実
?情報整理から発信に向けて
ICTを駆使してデザインに応用し、効果的に情報を発信するためのスキルを学ぶ科目を、大幅に増やしました。視覚的に訴えるデザイン(ポスターやパッケージ、画像?動画など)、ユーザー体験を向上させるデザイン(ウェブ、アプリなど)、さまざまに応用可能なスキルを修得します。
9. 必修は4科目のみ
本学科の必修科目は、各学年に1つずつの4科目のみ。コース制でもありませんので、どの科目でも自由に履修することができます。自分の興味や修得したい専門性に応じて、自分に合ったカリキュラムを組み立てます。
最初は幅広く履修し、学修を進めながら少しずつ専門性を定めていく「レイトスペシャライゼーション」に対応しています。
10. デザインに関わる科目を続々新設
上記のようなカリキュラムの大きな変更に加え、より多角的?効果的にデザインを学ぶための、さまざまな科目を新設しています。
- マテリアル?デザイン
さまざまな素材の性質を知り、どのようにデザインに活かすことができるか、マテリアルとデザインの関係について学びます。
- デザイン思考
デザインを生み出すための思考法(問題発見、アイデア、提案、試行)について学び 、さまざまな問題解決に応用します。
- 光環境デザイン
室内?室外空間において、光がもたらす効果や価値を理解し、魅力的な光環境を創造する照明?採光計画について学びます。
- コミュニティデザイン論/演習
地域?コミュニティの課題を抽出し、住民や関係者とともに問題解決/提案に結びつける実践的な方法について学びます。