第六回絵画ゼミ卒業制作展覧会を開催しました
会期:2023年1月7日(土)~20日(金)
会場:実践女子大学渋谷キャンパス1階エントランスホール
絵画ゼミ1年間の活動は、3~5月にテーマを決定した後、6~10月に取材や試作を含む作品制作を行い、作品完成後は11~12月に研究報告書を作成、提出し、1月に展示をします。
今回の展覧会では、2022年度絵画ゼミに所属する私たち2名の卒業制作5点、及びスケッチや試作などの技法研究に関する作品を展示しました。
私たちは、「想像した情景をアクリル絵の具で表現する—写実的絵画?印象派絵画を取り入れて—」、「透明水彩絵具を用いた光と暗がりの表現研究」という研究題目のもと作品制作を行いました。
想像した情景をアクリル絵の具で表現する—写実的絵画?印象派絵画を取り入れて—
私は、渋谷の景色と妹を描きました。この2つの題材を組み合わせた理由は、夜にふと渋谷の景色を見た時と高校生になった妹を久々に見た時に似たような感情を抱いたためです。どちらも、いつもの印象とは異なる印象を受けました。その時に感じた寂しさや冷たさを色彩に乗せて表現しました。
透明水彩絵具を用いた光と暗がりの表現研究
私は、透明水彩絵具の表現技法を身に付け、作品制作に活かすことを卒業制作の目的としました。そのため、当初から描きたいと思っていた「東京タワーと夜景の光と暗がり」を、透明水彩絵具のにじみやぼかしの技法を用いることで表現できそうだと考え制作を行いました。作品のテーマは、「コロナ渦における大学生が共通の趣味を通じて大学生活を楽しむ」ということに決め、4部作として制作しました。
卒業展覧会を終えての感想
展示をしてみて、会場の大きさも明るさも制作室とは異なるため、難しさを感じました。しかし、一目で見渡せるように展示することで今までの下描きや試作、卒業作品に一体感が生まれたように感じ、より良いものになったのではないかと感じます。
制作を行っているときの作品の見え方と比べ、額装されて広い空間に展示されているのを見ると、絵画作品という印象がより強く感じられました。それにより、制作時にも展示するイメージを考えながら制作するとより作品として仕上がってくるのではないかと感じました。