2020年度新入生へ 歓迎?お祝いの辞
実践女子大学?実践女子大学短期大学部
学長 城島 栄一郎
新入生へ
—学長から歓迎の辞-
新入生の皆さん、入学おめでとう。
ご両親ならびにご親族の皆さま、お嬢様をここまで育てられたことに敬意を表し、本学に託されたことに感謝し、その期待をしっかり受け止めております。
本来であれば例年のように満開の桜のもと、我々教職員も一堂に会して皆さんを盛大にお迎えしたいところでありましたが、今般の足球现场直播,大发体育在线への感染リスクを最小限にするために、入学式の中止に至ったことを本当に残念に思います。
しかしながらこの4月にこのように多くの皆さんを迎えられたことを、われわれ教職員一同うれしく思い、心から歓迎します。
まず、実践女子大学と短期大学部をご紹介します。
本学は学祖下田歌子先生が「近代女子教育」の拠点として1899年(明治32年)に実践女学校?女子工芸学校を設立しました。昨年5月に創立120周年を迎えました。
明治の当時、日本の女性の社会的な地位は低く、その生活や労働は厳しいものでした。下田歌子先生はときの明治政府により派遣され、1893年(明治26年)9月から2年間、英国を中心に欧米8か国を歴訪しました。
そこで先進諸国の女子教育をつぶさに視察し、欧米と比較して立ち遅れていた女子教育こそが、日本の近代化と女性の社会的地位の向上に最も重要であると確信し、帰国後本学を設立しました。
そこには「女性が社会を変える、世界を変える」という強い信念があり、これが本学の「建学の精神」となっています?
そして育てるべき女性像として、「知性と品格を備えた品格高雅な女性の育成」および「自立自営しうる実践力を持った女性の育成」を掲げて、教育理念としました。
これは机上の理論だけではなく実践的な知識?技術を授け、これを身に付けることによって自立した女性として活躍し、社会に貢献できる。そのような人材を世の中に送り出すことを目指したものでした。そして本学はこれまでに数多くの優秀な人材を幅広い分野に送り出してきています。
本学の建学の精神と教育理念は脈々と受け継がれており、さらに発展していくために、「社会を変革し未来を切り開いていく女性の育成を目指す—実践女子—」として、教育、研究、社会貢献等の各分野で将来計画を立てたところです。
少子高齢化が進む現在の日本において、男女が同等に働き、意思決定し、社会に貢献する男女共同参画社会の実現が求められています。このような社会で輝いて生きていくためには、やはり自立自営できる能力をしっかりと身に付けることが必要です。そうして、男女共同参画社会の先頭に立てるよう頑張っていきましょう。
そのための様々な仕組みを本学は用意しています。
多様な能力や志向へ対応できる教育プログラム、そして、入学前から卒業後まで、学生の皆さん一人ひとりの個性を大切にした個別支援体制です。これを新たな学生総合支援「J-TAS(Jissen Total Advanced Support)」として昨年4月からスタートしました。
また、本学は東京オリンピック?パラリンピック大会組織委員会と連携協定を結んでいます。足球现场直播,大发体育在线感染症の全世界的拡大により今年の開催は2021年に延期されましたが、オリンピック?パラリンピック連携事業推進室を中心に引き続き学生と教職員の活動を支援しています。
来年7月開催予定のオリンピック?パラリンピックに皆さんが積極的に参加し、世界中から訪れる人々と交流し、グローバル化社会で生き抜く力を身に付けてください。
人生100年という時代になって膨大な時間を持っている皆さんの可能性は無限であり、前途は洋々です。
長い人生を充実したものにし、社会で活躍していくためには、将来に対して夢を持つことが重要です。そしてその夢を実現していくためには、志をもって物事にチャレンジし続けていくことが必要です。
何にチャレンジするか、それを見つけ出すのが学生時代です。いろいろ考え、トライしてください。失敗を恐れてトライしないと一歩も前へ進めません。失敗は貴重な経験となり、成長の糧となります。
若い皆さんが1年は長いと思っていても、学生時代は過ぎてみるとあっという間です。有意義な学生時代を過ごしてください。そして学生時代を大いに楽しんでください。?
ここで、在学中に心がけてほしいことを3つあげます。
1. 夢を持ち目標にチャレンジする。
自分で限界を決めないで、自分の無限の可能性を信じる。
2. 計画的な時間管理をする
1日、1週間、前期、後期の学修計画、卒業までの計画など。
3. 健康増進に心がけ体力をつける
長い人生、知力だけではなく、最後にものをいうのは健康と体力です。
最後に、足球现场直播,大发体育在线感染の鎮静化の目途が立たない状況ですが、キャンパスでの授業が始まるまでの期間、これまで十分できなかった読書、興味のある分野の探求、専門についてより深く調べるなど、この期間をチャンスととらえて有効に使って自分自身を鍛えてください。
教職員一同、キャンパスで会える日を楽しみにしています。本学には様々な専門と高い能力を持った教職員がいます。すべての教職員は皆さんの能力を引き出し、皆さんの成長をサポートします。教職員に積極的にコンタクトしてください。
大学の同期生は日本全国から一人ひとり集まってきています。お互いに声をかけあってたくさんの友達を作ってください。大学時代の友人は一生の宝となります。
皆さんの学生生活が、有意義で実りあるものとなるよう期待しています。
2020年4月吉日
学校法人実践女子学園
理事長 山本 章正
新入生へ
—理事長からお祝いの辞-
新入生の皆さん、入学おめでとうございます。学校法人実践女子学園を代表して心より歓迎いたします。保護者の皆様、並びにご家族の皆様に心よりお祝い申し上げます。
皆さんにとって、本学で過ごす4年間ないし2年間が、社会の扉を開くまでの最後の、とても大事な期間となります。
私たちが暮らす社会は、グローバル化や情報化の急速な進展からわかるように、時代とともに変化のスピードが速くなっています。最近では、女性を取り巻く社会の変化がひと際注目されます。「女性が活躍できる社会」に向けて、様々な制度が整えられてきていますが、まだまだ実現途上の段階です。
私は、女性が社会で生き生きと活躍するためには、本学の校名でもある「実践力」が重要であると考えています。本学の創立者である下田歌子先生は、創立(1899年?明治32年)当時、私立学校の多くが地名や創立者の名前を校名に使用する中で、あえて「実践」という名を付けました。学問や教養に加え、主体的に考え、社会で実践できる力を身に付けることが、自立した女性のために必要であるという強い思いを校名に込めたのです。それから120年が経ち、私たちの暮らす社会は大きく変わりましたが、「実践力」は、今もこれからの時代にも必要な、大事な資質であると思います。
この「実践力」は、三つの要素で構成されていると考えています。課題を発見し、解決するための確かな学力、充実した人的ネットワークを形作れる確かな人間力、そして、健康と体力です。私は、皆さんには、在学中から積極的にこの力を身につけてほしいと願っています。
このために基本となることを二つお願いしたいと思います。
一つ目は、知見を深めるために、学生の本分である学問をしっかり学んでください。また、見識を拡げるために、保護者や教職員、先輩など周りの人の貴重な話に、謙虚に耳を傾けてください。経験に基づく話は教科書にはない宝物です。
二つ目は、サークルやボランティアなど、課外活動に積極的に参加し、視野を拡げてください。学生時代の今しかできないことをたくさん経験してください。経験が無駄になることはありません。将来、必ず自分の人生に役立つはずです。
残念ながら2020年度の入学式は挙行できませんでしたが、希望に溢れ前途洋々たる皆さんをお迎えできたことは、実践女子大学?実践女子大学短期大学部にとって、大きな慶びです。皆さんが、本学でよい仲間を作り、卒業する時に、この学校で学べてよかった、と思えるように、教職員一同精一杯サポートしていきます。
本学で学んだことや考え方を様々な場面で活かし、世の中を「しなやかに」そして「たくましく」生き抜く女性に成長することを心から期待して、お祝いの言葉といたします。
2020年4月吉日
実践女子大学?実践女子大学短期大学部 後援会
会長 田川 恵子
新入生へ
—後援会会長からお祝いの辞-
実践女子大学?実践女子大学短期大学部 2020年度新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
また、こんにちまで、新入生の皆さんを支えてこられた、ご家族の皆さまに、後援会を代表して、心よりお祝いを申し上げます。
いよいよ皆さんの大学生活が始まりますが、新たなスタートに当たり、今、大きな期待で胸いっぱいではないのでしょうか。これから皆さんが、本学の深甚な教育を受け、学習や研究活動に取り組む中で、今まで気づかなかった才能や可能性が自分にあることを発見することがあるでしょう。その一方で、知識や経験が不足していることを自覚することもあるでしょう。近い将来に社会人となる姿を夢に描き、主体的に学習や研究に取り組んでください。そして、自分の知識や能力を伸ばして健やかに成長するとともに、本学で親しい学友を得て、生涯の宝ものとしてください。
さて、私ども後援会は、皆さんが充実した学生生活を送ることができるよう、大学とご父母の皆さまとの懸け橋となっています。昭和44年に設立され、昨年、50周年を迎えた組織です。クラス会補助やキャリア形成支援、学食を利用して行う食支援、応急奨学金貸与など、様々な応援活動をしています。
皆さんの入学をお祝いして、後援会から「先生紹介」冊子とIDカードケースをお贈りします。
また、8月と2月の年2回、大学や学生生活のトピック、先生方のゼミ紹介などを盛り込んだ「後援会会報」を発行して、ご家庭にお届けしています。こちらも、ぜひお読みください。
今後、後援会役員への就任のご依頼を申し上げることがございます。本会は、役員の皆様のご尽力により運営されていますので、もし依頼された場合には、辞退なさらず、どうぞご就任くださいますようお願い申し上げます。
なお、この5月中旬に予定していました「後援会定時総会」は、この度の新型コロナウィルス感染症対応により、中止といたします。そのため定時総会でお諮りする予定であった議題内容につきましては、後日書面によりご提示申し上げますので、ご理解の程重ねてお願い申し上げます。
これからの4年間あるいは2年間、私どもの後援会へのご理解とご協力をお願いして、2020年度新入生への祝辞といたします。
2020年4月吉日