第23回卒業設計コンクール展(主催:埼玉建築設計監理協会)で本学卒業生が埼玉県知事賞と準埼玉賞を受賞!(4/23)
生活環境学科の卒業生2名が在学中に取り組んだ卒業設計の作品が、埼玉建築設計監理協会主催の「第23回卒業設計コンクール」で入賞しました。
この設計コンクールは、埼玉県内及び関東近辺の大学を対象に次代を先取した意欲的な卒業制作を募集し表彰するもので、今年度は9大学30作品が集まりました。
本学からは3作品出展し、4月23日(日)に埼玉県川口市の川口総合文化センターで開催された公開審査の結果、宮本早紀さんの作品「北本循環交流神社-氏子が生み出す多世代コミュニティ」が、埼玉をテーマとした作品の中で最も優れた作品に贈られる「埼玉県知事賞」を受賞。また、高波晴夏さんの作品「Green?Blue?Stage?Less-世界を導く 大宮浮遊鉄道?都市計画」が、埼玉をテーマとした作品の中で優れた作品に贈られる「準埼玉賞」を受賞しました。
< 埼玉県知事賞 >
宮本 早紀さん
「北本循環交流神社-氏子が生み出す多世代コミュニティ」
受賞コメント
私はテーマ選択に難航し、他の研究室のメンバーがどんどん進んでいく中、やっとテーマを決めました。就職活動も長く、なかなか卒業設計を中心に進めることができず、4年生のはじめは焦ることも多かったです。
制作中は自分がつくりたいものは何か、ゴールの見えない中で悩んだり、苦しいことも多くありましたが、内藤先生をはじめ、多くの先生方や研究室の仲間に支えて頂き、今振り返るととてもやりがいのある良い経験ができたと思います。
今回、自分がこのような賞を頂けると思っていなかったので、とても驚いています。本当にありがとうございました。
< 準埼玉賞 >
高波 晴夏さん
「Green?Blue?Stage?Less-世界を導く 大宮浮遊鉄道?都市計画」
受賞コメント
各大学を代表する作品、先生方が集まる中で、このような賞をいただき大変嬉しく思います。
制作過程では、悩み立ち止まることも多かったのですが、自分の好きなことに必死で向き合った1年間はとても充実していました。
また、審査員をはじめ多くの方と意見交換ができたこと、様々な作品に出会えたことなどとても貴重な経験をさせていただきました。
これを糧にして、社会に貢献していけるよう日々精進していく所存です。
1年間ご指導してくださいました内藤先生はじめ生活環境学科の皆様、ありがとうございました。
内藤将俊教授からのコメント
各大学の建築学科や生活環境学科から厳選された優秀な作品が出展された「第23回卒業設計コンクール」において、建築デザイン研究室の宮本早紀さんが最優秀賞に相当する「埼玉県知事賞」を、高波晴夏さんが「準埼玉賞」を受賞することができました。
当日は、氏名や大学名が伏せられた全作品が並ぶ展示室内を回った各審査員が口頭発表の機会が与えられる上位2名を無記名投票で選出し、発表後の決戦投票を経て最終順位が決定する方式で進められました。その後は、受賞者がテレビ取材を受けたり、後日に予定されている知事プレゼンテーションの調整をしたりと、慌ただしく時間が過ぎていきました。
宮本案は、北本市内の23の神社を調査し、さらに宮司へのヒアリングを行うことで、それらの空間的特性とコミュニティの場としての役割について分析することからスタートし、さらに、消えつつある氏子たちの社会性と子供たちの活発な活動を融合すべく、バス等で巡る回遊動線やルート上の神社、歩行者道などを身の丈に合った美しい木造建築で空間化した心温まる作品となっています。
高波案は、空飛ぶ車の出現によって地上の交通インフラと街区割が消滅した環境を前提に、木々で覆われ、牧歌的な生活を送る地上の「Green Stage」と先進的で都市的な労働環境の「Blue Stage」、両ステージから伸び、引き寄せ合いながらも交わることのない、共通機能を含む「Gravity」、そして、空中交通インフラを掌るその隙間の「Stage Less」で構成され、浮遊感と迫力を生み出した夢のある案となっています。
どちらも、その創造性と密度に対して、高い評価を頂戴いたしました。一次投票で最も高い評価を獲得した二つの番号が読み上げられた後に、本学の2名が皆さんの前に立ち並んだ瞬間のざわついた会場の雰囲気がとても強く印象に残っています。