日野市と連携!「(仮称)子ども包括支援センター『みらいく』のワークショップ」に生活文化学科幼児保育専攻の学生と教員が参加しました(11/3)
※2022年12月15日追記
ひの広報 12月号(2022年12月1日発行)掲載
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「(仮称)子ども包括支援センター『みらいく』に子育てひろばを設置するためのワークショップ」が、ひの広報 12月号(2022年12月1日発行)に紹介されました。
2022年11月22日掲載
11月3日(木?祝)、日野市役所本庁舎で、第1回目の「(仮称)子ども包括支援センター『みらいく』に子育てひろばを設置するためのワークショップ」が開催されました。本学からは、生活科学部生活文化学科の井口眞美准教授、大澤朋子専任講師と生活科学部生活文化学科幼児保育専攻の3年生4名が参加しました。
「(仮称)子ども包括支援センター『みらいく』」とは
本学園と日野市は2017年に「子育て支援に関する連携協定」を締結しており、「(仮称)子ども包括支援センター『みらいく』」(以下、「みらいく」)は本協定に基づき日野市に無償貸与している神明キャンパスの一部に建築中の建物内に新設されます。
すべての子どもの健やかな成長を切れ目なく支援する、子ども?家庭?地域の子育て機能の総合支援拠点として、東京都日野市が足球现场直播,大发体育在线5年度末頃のオープンを目指している施設が「みらいく」です。「みらいく」という名称は、日野市民の公募で選ばれたもので、「こどもの、『未来』を支援する」「身(自分?Me)Like →自分を好きになる」「未来を育む」といった意味が込められています。
「みらいく」では、子どもに関する相談窓口、子育てひろば、中高生専用の居場所などの機能が提供される予定です。
「みらいく」に新設される子育てひろばのデザインやプログラムを検討するのがワークショップの目的
「みらいく」の中に子育てひろばを設置するにあたり、日野市は教育的連携の一環として井口眞美先生を通して本学に協力を要請。生活科学部生活文化学科幼児保育専攻の3年生4名が、今回のワークショップに参加することになりました。このワークショップは、新設の子育てひろばのデザイン(レイアウトや遊具?内装等)と、そこで実施するプログラムやイベントの内容を検討するためのもので、市の職員や子育てひろばの関係者、子どもを持つ市民の方々、そして、本学の井口先生と大澤先生、学生4名が参加メンバーに名を連ねています。
ワークショップは全5回開催される予定で、プログラムの検討を踏まえて整備を行い、さらに検討したプログラムを実際に実施するところまでを目標としています。
ワークショップの第1回目は目標イメージの検討から
第1回目のテーマは、「目標イメージの検討」。総勢20名ほどの参加者たちは、2つのグループに分かれ、子育てひろばの利用シーンのアイデアや理想的な内装?デザインを検討しました。
意見をまとめるのには、付箋やカードなどに情報やアイデアを書き、それをカテゴリーに分けてグループ化することで思考をまとめ上げていく「KJ法」を活用。まずは、それぞれのグループごとにアイデアを付箋に書き込み、カテゴリー分けしながら模造紙に添付し、ある程度意見がまとまったところでアイデアを発表しました。
続いて、本学の学生4名が、事前にまとめたスライド資料を用いてプレゼンを実施。子どもが楽しめる場所、保護者が安心できる場所、中高生を支援する場所として、子育てひろばにどのような機能や環境構成が必要か、授業やゼミで学んだ知見を生かしたアイデアを参加者にわかりやすく説明しました。
さらに、参加者たちは2つのグループと学生の発表に対し、共感できるポイントや実現可能性の懸念点について意見を交換しました。第2回目のワークショップでは、今回出た意見をもとに具体的なプランの検討に入る予定です。
参加した生活科学部生活文化学科幼児保育専攻の学生のコメント
「プレゼン発表に向けてあらかじめ勉強はしていたものの、車椅子やストレッチャーを必要とするお子さんの利用シーンなど、自分では思い付かなかった意見をほかの皆さんからお聞きしてハッとしました。新たな気付きが得られて良かったです」(奥脇唯さん)
「ワークショップへの参加は今回が初めてで緊張していましたが、アットホームな雰囲気で意見交換できて安心しました。さまざまな立場の方から、それぞれの視点でのご意見を聞くことができて、自身の学びにもつながりました」(斉藤李実さん)
「大人の方々の集まりの中で学生が意見を言っても大丈夫かと心配していましたが、私たちの意見を受け止めていただけてうれしかったです。より良い子育てひろばにしようと前向きな意見が交わされる場となり、参加できたことを光栄に思います」(橘清乃さん)
「市の職員の皆さんをはじめ、子育てひろばで働く方、利用する方など、さまざまな立場の方々とフラットに意見を交換することができて良かったです。このワークショップでの活動が、理想的な子育てひろばの実現につながればうれしいです」(島田真佑希さん)
日野市子ども部子ども家庭支援センター 正井暢子センター長コメント
新設する子育てひろばをより良いものにするため、多くの方々の意見を取り入れたいと始動したのが今回のワークショップです。子ども家庭支援センターの職員をはじめ、実際に子育てひろばや児童館で働く職員および利用する市民の方々に加え、かねてよりさまざまな取り組みで連携している実践女子大学の学生の皆さんにもご参加いただきたいと、井口先生、大澤先生にご相談しました。その結果、幼児保育や子育て支援について学んでいる学生の皆さんにご参加いただけることとなり、大変光栄に思っております。
第1回目のワークショップでは、さっそく学生の皆さんにプレゼンをしていただきましたが、非常に具体的かつ前向きな検討をしてくださっていることに感銘を受けました。また、大学生ならではのフレッシュな発想にも驚かされました。たとえば、「家庭ではできないダイナミックな遊びができる場所にする」といったアイデアは学生の皆さんから出たものです。これからの未来を創る若い方々の柔軟な感性を取り入れることで、新たな子育てひろばの可能性が広がっていくと期待しています。
井口眞美先生?大澤朋子先生コメント
本学と相互協力?連携に関する包括協定を締結している東京都日野市の要請を受け、子育て支援に関する学修が進んでいる3年生の中から、4名の学生がワークショップに参加してくれることになりました。いずれも子育て支援に強い関心を持っており、なおかつ現在日野市に居住するなど、「みらいく」の事業に縁のある学生たちです。
第1回目のワークショップの参加にあたり、学生たちは今後の取り組みのイメージを膨らませるべく、事前にフリートークでアイデアを出し合いました。今回、そのアイデアをプレゼンするお時間をいただいたわけですが、既に実習を経験している3年生らしく、自分たちの考えややりたいことをしっかり考えて発言している姿を見て頼もしく感じました。子どもの視点だけでなく保護者の視点も意識したアイデアを出せるとは、さすが3年生。今後も臆せず、積極的に取り組んでほしいと思っています。
昨今、本学のカリキュラムの中でも子育て支援が重要視されています。「実践女子大学として何ができるのか」という視点を持ちながら、引き続き開催されるワークショップの中で多くを学び、より良い子育てひろばの実現に貢献してくれれば幸いです。