「地区センター図鑑」やまち歩きツアー…、学生時代の地域活動に高い評価! 本学OG2人に日野市から感謝状が贈られました(7/28)
本学OGの根目沢ひかるさんと伊東那奈さんが7月28日(火)、キャンパスのある東京都日野市内で学生時代に行った地域活動が高い評価を受け、同市から感謝状を贈呈されました。2人はそれぞれ日野市民と交流を深めながら、地域の居場所づくりに寄与する「地区センター図鑑」を制作したり、大学生に地域の魅力を発見してもらうまち歩き企画を発案?運営をしたりするなど、学生目線から地域活動を盛り上げました。
贈呈式は同日午前11時10分すぎから約30分間、日野市役所本庁舎でテレビ会議ZOOMにより行われました。2人が本学を卒業して日野市から離れた遠方に住んでいることや足球现场直播,大发体育在线感染防止に配慮したためで、ZOOM贈呈式は市として初の試みとなりました。
「66館めぐり日野市の良さが見えた」-根目沢さん
根目沢さんは生活科学部生活環境学科を2019年3月に卒業。現在は茨城県つくば市に住む会社員です。市内の地区センター66館を自分の足でくまなく回り、建物や使い勝手などの特徴を網羅した「地区センター図鑑」を制作したことが高く評価されました。
同図鑑は、根目沢さんの卒業研究「理想の地区センターをデザインする」をベースに制作され、発行した250部のうち、一部は日野市立図書館7館や都立図書館でも貸出が行われる予定です。
根目沢さんは贈呈式で「地区センターを66館回ったことで見えてきた、日野市の良さや住民の方々の温かさと地区センターの個性や特徴を紹介して、日野市に住んでいる方々にも良さを知っていただけたらといいなと思い、図鑑を作りました」と述べました。
「日野市が私の居場所でした」-伊東さん
また、伊東さんは生活科学部現代生活学科を2019年3月に卒業。現在は地元の佐賀県みやき町に戻り、メガネ店で地域に密着した仕事に打ち込んでいます。学生時代に2年生から卒業までの3年間、市の「二中地区アクションプラン 二中ブランニング!!」に参加したほか、4年生の時には根目沢さんと一緒に、地区センターの活用を検討する市の「みんなの居場所プロジェクト」にも参加しました。加えて、多くのまち歩きプランを企画し、豊かな感性で日野市の魅力を発見するとともに、大学生と地域をつなぐ活動を行ったことが、評価されました。
伊東さんは贈呈式で「(佐賀県から)上京して一人だった私は、年間を通して日野市を居場所として活動し、最後にはもっと大学生などの若者に日野市の良さを、地域の良さを知ってもらいたいと思い、日野市の地区センターを活用したまち歩きを企画して実践させて頂いたことを、とても嬉しく思っております」と学生時代を振り返りました。
「日野市のことを忘れないで」-大坪市長
こうした彼女たちの献身的な地域活動に、大坪冬彦日野市長も称賛を惜しみませんでした。贈呈式で大坪市長は、市民が交流して地域づくりについて話し合う市の地域懇談会やプロジェクトでの彼女たちの活動を丁寧に紹介するとともに、「地域懇談会をやってお二人に出会えたということは本当に良かったし、幸せでした。これからも日野市のことを忘れずに、また機会があれば日野市に遊びに来ていただきたい」と、日野市を離れて新社会人として頑張る2人に画面を通じて呼び掛けました。
「地域を大切に思う人材を育てていきたい」-須賀教授
日野市から今回高い評価を受けた2人の地域活動は、本学の「まちの居場所づくりプロジェクト」の一環として行われました。日野市と連携しながら、市民が誰でも気軽に集える「まちの居場所」づくりを大学生の力も活用しながら市民協働でモデル開発する試みで、伊東さんの指導教授だった本学生活科学部現代生活学科の須賀由紀子教授、根目沢さんの指導教授だった同生活環境学科の橘弘志教授らが、2019年4月から取り組んでいます。
須賀教授は、彼女ら2人の感想を受け、ZOOM画面を通してあいさつ。贈呈式を締め括る「お祝いの言葉」として「こうして学生が地域の中で学ぶことができるのも、日野市が進めておられる『諸力融合』の地域づくりの考え方があるからこそです。地域を大切に思う若い人材を育てていくことはとても大切です」と強調しました。その上で、「今後も、こうしたツールや場づくり、それを通して、これまで以上に日野市と連携させて頂きながら、大切な居場所づくり、地域づくりを考えていきたい」と述べ、地域活動に対する抱負を語りました。