日野産麦にちなむ食育授業を日野七小で行いました(2/10)
日野産麦についての理解を深める食育授業が2月10日(月)、市立日野第七小学校(小林光市校長、児童数587人)で行われました。多摩地域最古の地ビール「トヨダビール」プレミアムの原料に使う地産麦について、大学生が食育を行う初の試みです。実践女子大学の学生が先生役となり、同小3年の児童に大麦の種類や生育方法、トヨダビール復活に至る物語などをレクチャーしました。
食育授業は、トヨダビールや日野産麦など日野市が取り組む農産物振興を小学生に知ってもらおうと、日野市が企画しました。先生役を生活科学部食生活科学科の学生8人が務め、2~3人ずつ3クラスに分かれて正午からスタート。同小3年の児童107人に対して約10分間の出前授業を行いました。
「紙芝居みたい」、学生の分かりやすい授業
このうち、3年2組は生活科学部食生活科学科の白尾美佳教授から学校栄養教諭を目指す科目を学ぶ3年生と4年生の担当が担当しました。学生2人は教室の黒板を背に、用意した手作りのパネルを駆使したり、クイズ形式を交えたりするなど授業に工夫を凝らし、児童から「紙芝居みたいで分かりやすかったよ」と好評でした。
具体的には、大麦の1本の軸に6列の穂があり、実が6列の穂につく六条大麦と2つしか付かない二条大麦の2種類あることや、お腹の調子を整える食物繊維が大麦は米の17倍もあることを。そして多摩最古の地ビール「トヨダビール」を復刻するため、原料に使う大麦を日野市内の農家が作り始めたことなど、大麦やトヨダビールに関する基礎知識を説明しました。
日野市コンテストの受賞メニューに舌鼓
続く給食の時間は、献立メニューの一品として、日野産大麦を使った豆乳入り野菜シチューの「Oh!麦 うまコクひのべジシチュー」が振舞われました。小学生が給食で食べたい日野産農産物を使ったメニューを考案する日野市主催の「ひのっ子シェフコンテスト」で昨年11月24日、足球现场直播,大发体育在线元年度の「栄養士?給食調理員が選ぶ特別賞」を受賞したメニューで、この日、同小の調理場(自校調理方式)で朝7時から全校生徒と教職員分の約650食分が調理されました。
「おいしいよ~」「家ではあまり食べたことのない味だね」。3年2組でも、さっきまで先生役だった学生と児童がグループごとに一緒にテーブルを囲み、教室のあちこちで会話が輪が広がりました。
異彩を放つ学校給食の取り組み
日野市は、30年以上も前から学校給食に地産地消を取り入れるとともに、食育にも力を入れており、その独自のスタイルが注目されています。13回目を迎えたひのっ子シェフコンテストには今年度、市内の13校65人から38作品の応募があったほか、2018年12月に開催された第13回全国学校給食甲子園では、東京で唯一、市立日野第一小学校が決勝大会に出場しました。
生活科学部食生活科学科の白尾美佳教授によると、日野市の学校給食は「添加物を一切使わないのが特徴」といいます。だしパックやインスタント製品などを一切使わず、この日の豚骨スープも大きな釜でじっくり時間をかけて、だしを取りました。