本学学生がオリエンテーリング競技ジュニア?ユース選手権のミドル(W20)で優勝
本学生活科学部食生活科学科2年の阿部悠さんが、20歳以下のオリエンテーリング競技のアジアNO.1を決める「第3回ジュニア?ユース選手権大会(AsJYOC2019)」W20(19~20歳の女子)のミドルディスタンス種目で優勝しました。同大会W20クラスに日本代表として初出場、自身の初優勝を飾った快挙でした。
オリエンテーリング競技は、地図とコンパスを頼りに森や公園、街を駆け巡り、ポイント(コントロール)を指定された順番通り通過してゴールする時間を競う競技です。今回の第3回大会は8月28~31日の日程で南アルプス?八ヶ岳山麓の清里(山梨県北杜市)で開催されました。
阿部さんはW20クラスの5人の日本代表の1人として出場。エントリーしたスプリントやスプリントリレー、ミドルディスタンス3種目のうち、ミドルディスタンス種目で41分26秒の好タイムを記録し、2位の台湾、3位の中国の各代表選手を退け、優勝しました。
ミドルディスタンス種目でアジアユースNO.1になりました。
-優勝した瞬間の気持ちは?
(阿部さん)「すごく嬉しかったです。これまで5大会ぐらい出ましたが、優勝は初めてだったので。それとサークルの人たちも自分のことのようにとても喜んでくれて、花束を贈ってくれました。サークルの仲間と一緒に優勝を分かち合えたことが、自分にとっても本当に嬉しい経験でした」
-大会前、優勝する自信はありましたか?
(阿部さん)「オリエンテーリング競技には種目別に『大会設定タイム(予想タイム)』が毎回設けられており、今回のミドル種目は40分でした。これまで時には10分オーバーとか、設定タイムを上回って上手くいかないことが多かったのですが、今回のレースは1分26秒しかオーバーせず、自分の中では良いレースができたという満足感はありました」
「スタートが2番目で、フィニッシュした時は暫定1位でした。でも、後続の選手がフィニッシュするたび、抜かれはしないかと緊張の連続でした。私の後にスタートした日本人選手に強い選手がいたし、海外の選手がどのくらい早いかは分からなかったので。でも、結局抜かれることはなく、最後はホッとしました」
-オリエンテーリングを始めたきっかけは?本学のオリエンテーリング?サークルの普段の活動は?
(阿部さん)「軽く運動がしたかったのと高校の時に山岳部に入っていたので、大学に入学してからオリエンテーリングを始めました。山で練習するのは土日ですが、平日の1日は走力をつけるため日野キャンパスの周囲を走るトレーニングもしています。東大や立教、中央、一橋各大学等のオリエンテーリング部が一緒に土日に合同で練習することもあります」
-次の目標は
(阿部さん)「毎年春と秋にインカレが行われるので、その大会で良い成績を収められるよう、頑張りたいと思います。それと(日本のオリエンテーリングの競技人口はまだまだ少ないので)オリエンテーリングをする人が増えてほしい、と願っています」
オリエンテーリングのジュニア?ユース選手権大会は、2015年香港大会、2017年中国大会に続く開催で、日本で国際規格の大会を開くのは2010年のアジアオリエンテーリング選手権大会以来9年ぶりでした。W20など男女別、年齢に応じた競技クラスがあり、今大会にはアジア9カ国から160人以上の代表選手がエントリー。総勢35人の日本代表選手がアジアの頂点に挑みました。