岩手県宮古市で東日本大震災支援のためのボランティア活動を実施
本学では、2011年11月に教員および学生によるボランティア活動を立ち上げ、東日本大震災の被災地の一つである岩手県宮古市を支援する取り組みを継続的に実施しています。
8月20日(火)~23日(金)、岩手県宮古市にて、本学学生がボランティア活動を行いました。今年度は、学生30名、教職員や卒業生8名が参加しました。今年度実施した主な活動内容は、以下のとおりです。
【活動内容】
①交流活動(田老学童の家での子供たちとの交流、各災害公営住宅での地域の方との交流、田老婦人会との交流)
②震災学習(「学ぶ防災」参加、災害時の聞き取り調査等)
③定点撮影(震災当時と現在の復興状況比較)
22日(木)には、宮古市市役所を表敬訪問しました。佐藤副市長、桐田副市長、松下企画部長、前田田老総合事務所長、佐々木水産課長が学生らを迎えてくださいました。学生代表の小池蘭さん(生活文化学科生活心理専攻3年)から、関係者へボランティア活動や今後の抱負を報告。宮古市佐藤副市長から「震災から8年経ち、建物などハード面での復興は進む一方で、被災された方々の心のケアや被災地域のコミュニティなどのソフト面について課題はたくさんあり、いまだ復興には至っていない現状である。」とお話いただきました。また、「震災のことを風化させないためにも、忘れないでほしい。これからも交流活動を続けていただければ。」と激励の言葉をいただきました。
23日(金)、宮古市西町災害公営住宅の集会場では学生は地域の皆様と一緒に、布を使ったティッシュケース作りを行いました。また、音楽に合わせて身体を動かしたり、方言や宮古市の郷土料理を教えていただいたりと一時間半、交流させていただきました。
その他、震災の学習として「学ぶ防災」に参加し、震災遺構のたろう観光ホテルや防潮堤にも足を運びました。震災当時の様子をお聞きすることで、改めて被害の大きさ、恐怖、悲しみを知り、今、私達にできることは何かを改めて考えました。
本学学生が宮古市へのボランティア活動を始めて今年で9年目となります。
時々、宮古市の皆様から「ピンク色のTシャツをみると実践女子大学の学生だと思う。また、来てね。」と声をかけてくださることがあります。継続的に行ってきたボランティア活動が、宮古市の皆様に少しずつではありますが、知っていただけていると実感するともに、宮古市の皆様の温かさを感じています。また、参加した学生からは「お話をすることで、少しでも明るい気持ちになってくださったら嬉しい。」といった声が聞かれました。学生たちは、自分たちにできることは何か、ボランティアを続けることの本当の意味とは何かを考え、想いを新たに、これからも宮古市の支援に向けて頑張りたいと思っています。
東日本大震災を風化させないよう、現地の皆様の気持ちに寄り添いながら、少しでもお力になれるよう一日も早い復興を願い、今後も活動を続けていきたいと思います。