「高校生と一緒に考えるワークショップ~2020東京オリンピック?パラリンピックを盛り上げるために~」 を開催しました(※10/24追記)
※2019年10月24日追記
2019年9月6日 読売新聞掲載
「教育ルネサンス 観光教育1 地域資源活用 企画力養う」
東京五輪?パラリンピックに向けて行われている観光教育の記事で、国文学科 深澤晶久教授が指導する「ユニバーサル観光」の講座が紹介されました。
このワークショップは、2020東京オリンピック?パラリンピック競技大会を盛り上げるために、京都市立日吉ケ丘高等学校の総合的学習「キャリアゼミ(C-Semi)」と実践女子大学のキャリア科目「オープン講座a」を結びつけて、さらに近畿日本ツーリスト首都圏、京都市とも連携して行う「ダイヤモンド型キャリア教育」という産学官高の4者がコラボレートする新しい試みのプログラムです。
ワークショップに先立ち、近畿日本ツーリストの渕山知弘さんによる「アクセシビリティツアー」と題した特別講演が行われました。
その後、実践女子大学の学生により、授業で自ら企画したアクセビリティツアー企画のプレゼン、日吉ケ高校の生徒によるキャリアゼミの中間報告が行われました。
今回は、それぞれが授業を通して学んでいるアクセシビリティツアーに対する理解を深めるために、「SDGsカードゲーム」を実施、SDGsカードゲームファシリテーターの鈴木さん、森田さんの進行により、9チームでのワークが展開されました。
またワークショップ終了後には情報交換会を行い、参加者が一同に会し、親睦を深めました。
実践女子大学の学生のコメント
?アマゾンの熱帯雨林での火災をきっかけにSDGsに関心をもったが、カードゲームを通してSDGsを深く理解することが出来ました。2030年はすぐにやってくると思うので、いかにして一人ひとりが意識をもってこの活動に取り組むかが大切だと思う。(国文学科3年)
?今年の夏のフィリピンで活動と、今回のワークショップの内容を結び付けて考えることが出来たことに意義を感じた(英文学科2年)
?高校生と語り合うことで、新たな視点を感じた(人間社会学部2年)
?授業で学んだことをもう一度高校生に伝えたことで、アクセシビリティツアーの理解がより深まったと思う。こうした授業外のプログラムでなければ得られないことが沢山あった。これからも積極的に参加したい。(人間社会学部2年)
?常に世界を視野に入れて考えなくてはならないことを感じた(英文学科2年)
フォーラムに参加した高校生のコメント
?グローバリゼーションの実現が難しいことはなんとなく理解していました。しかし、SDGsカードゲームをして、実際に実現しようとする上で、どのような課題があり、それらを乗り越えるために考えなければならないことを肌で感じたような気がします。自分の行動が周りにどう影響を与え、それが結果的に世界をどう変えるのかということを限られた時間の中で考え行動しなければならない難しさを知りました。また、今回のゲームは規模の大きな設定でしたが、個人のやりとりの中でもこのような考えは生かされ地域をよくする一歩になるのではないかとも思います。今後も考えを深め、何らかの形でこの社会に貢献したいです。
?ユニバーサルツーリズムについての発表をお互いにやってみて、東京と京都では必要なユニバーサルデザインに違いがあると感じました。SDGsカードゲームでは世界を安定させるのがとても難しかったので、SDGs達成の難しさを改めて知ったと共に、達成に向けて自分にできることがあれば、全力で取り組もうと思いました。
学生たちを指導した深澤晶久教授(文学部国文学科)のコメント
?京都の日吉ケ高校さんとの連携講座は2年目、それぞれの授業をジョイントして行うという新たな取組みもさらに進化し、SDGsへ繋がりへと発展させる内容となりました。高校生と大学生がともに語り合う場の大切さ、そしてアクセシビリティツアーとSDGs、あるいはオリンピック?パラリンピックとの関連性にまで昇華させて今回の取組みは、新しいキャリア教育への挑戦となりました。今回のワークショップでは、「全員が自己ベスト」を果たしてくれました。また、皆さんの気持ちが後輩に少しでも良い形で引き継ごうという思いまさに「レガシー」に対する考えが伝わってきました。そして、今回の一番の狙いは、「多様性」の理解でありました。TOKYO2020のビジョンをしっかりと実行してくれた大学生と高校生に感謝します。また、来年の高大連携フォーラム2020で再会しましょう!