文学部 美学美術史学科 教授、香雪記念資料館長
児島 薫(こじま かおる)
KOJIMA Kaoru
専門分野?専攻 | 絵画を中心とする日本近代美術史。特に官展の画家、歴史、女性画家などについて。 |
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最近の研究テーマ等
①日本近代、現代の美術について、国内だけの問題として捉えるのではなく「トランスナショナル」な視点から、西洋美術、東アジア美術を視野に入れる中で歴史的に考察すること。
②従来十分に評価されてこなかった女性画家の活動について、家庭、教育、展覧会、評価、活動の場などの観点から社会的な状況とともに明らかにしていくこと。
③官展の歴史と官展で活躍した画家たち。特に藤島武二について。
主な担当授業と概要
「日本近代美術史入門a、b」
江戸幕府が開国した頃から草間彌生などの現代アートまでの日本の美術についてパワーポイントで多くの画像を示しながら解説します。作家たちがどのような歴史的、社会的状況のなかで作品を制作したのかを考えていきます。
「日本近代美術史演習a、b」
美術館に行き日本の近現代美術作品を実際に見て、作品を適切な言葉で表現する方法を学びます。互いの発表を通じて様々な見方があることを知り、資料や論文を読んで考察を深め、卒論に向けて自分のテーマを考えていきます。
趣味?特技
趣味と仕事と研究が一緒です。時間があれば体力の許す範囲でできるだけ展覧会を見ます。日本美術でも西洋美術でも、時代も現代まで、特定の地域やジャンルにこだわらず楽しんでいます。
受験生へのメッセージ
美術史では美術作品に感動する必要はありません。まず実際に作品をよく見て何が表されているか、といったことを考え、言葉にして整理します。さらに比較する作品を調査したり、関連する文献を読んだりして、作品がどのような意図で作られたか、作者はなぜそのような表現をしたのか、といったことを資料に基づいて検証します。日本の近現代の作品は多くの美術館が収蔵しており、すぐに出会える身近な存在です。みなさんも一緒に研究に取り組んでみませんか。