文学部 国文学科 助教
軽部 利恵(かるべ りえ)
KARUBE Rie
専門分野?専攻 | 奈良時代の文字表記の研究(日本語学) |
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個人ホームページ | https://researchmap.jp/rie_karube |
教育研究情報 | 研究者情報データベースへのリンク |
最近の研究テーマ等
奈良時代の日本語学(国語学)のうち、文字表記に注目して研究しています。文字には漢字のみが使われており、現代日本語の文字表記と用法が違っているところもあれば、連続性を見出せるところもあります。当時の人々が文字を使ってのようにことばを書き表したのか、どのように文章を書き綴ったのか、これが私の興味のあるポイントです。具体的には、万葉集という歌集や木簡という木材に文字が書かれた資料にみえる「上代特殊仮名遣い」と呼ばれる現象の「違例」表記について、また唐招提寺文書のうちの一つ「家屋資財請返解案」という文書の文字表記について、論文を書いています。これまでの研究史を問い直したり、新たな発見をして学問的に社会に還元する、これが研究の意義深いところでもあり、面白いところだと感じています。
主な担当授業と概要
国語学概論a
この授業では、ことばを観察し、分析するための第一歩として、国語学?日本語学の基礎知識を学びます。内容としては、古典語から現代語までの文法と語彙、現代語の音韻?音声、古典語の音韻、文字の歴史についてです。
趣味?特技
出身大学院が奈良県にあったため、奈良を中心とした神社仏閣めぐりを積極的に行ってきました。現在でも、趣のある神社やお寺などに立ち寄って、由緒を読み、心を込めて参拝し、その周辺の地域を練り歩く、ということを実践しています。
受験生へのメッセージ
私はことばに興味があります。ことばは、人々が残し、読み継いできた文学を織りなすものであり、また、私たちの最も身近に存在すると言えるものです。ことばには必ず「意味」が関わります。人々がどのような意味でことばを残したのか、あるいは、現在まで残ることばはどのような意味で解釈することができるのか。国文学科では、ことばや文学を研究対象として、学問を実践していきます。
皆さんは何に興味がありますか?興味があるその対象を、ぜひことばにして私たちに教えてください。