教員養成の質の向上に係る取組(幼稚園?小学校教諭)
幼稚園や小学校など初等教育に携わる教員の養成を担う生活文化学科では、少数教育(1学年定員45名)のメリットを最大限に活かし、それぞれの学生の志望に相応した、きめこまやかな教育を行うことで、学生一人ひとりの学びと成長が確実なものとなるよう努めている。
具体的には、次のような取組を行っている。
①個人面談等による個別的対応?指導の充実
1年次よりクラス担任が個人面談を行い、学生一人ひとりの志望、学習状況、大学生活への不安等を把握し、他の教員とも情報を共有しながら、より適切な対応?指導ができるように配慮している。学生には、設定された面談の他にも、随時、教員に相談できることを周知しており、コミュニケーションの取りやすい雰囲気が醸成されている。結果、自主的な学習グループの形成等に学生たちの意識や意欲の向上が窺われる。
3年次?4年次の教育実習指導においても、個人面談を実施し、個別の実習評価のフィードバック、実習の振り返り、課題の明確化を丁寧に行っている。
②ボランティア活動?地域活動への積極的参加を推進
子どもと接する機会や子どもを取り巻くさまざまな人々との出会いは、大学の授業だけでは得られない貴重な経験や学びをもたらすことから、本学科では正規の実習以外でも保育?教育現場でのボランティア活動や地域活動に積極的に参加するように学生を促している。そのために学科では、授業の一環として地元日野市の「手をつなごう?こどもまつり」に全学生が参加するようにし、その他ボランティア活動?地域活動の情報提供や参加希望者のとりまとめ等も行い、さまざまな活動への参加を推進している。
また任意の参加ではあるが、「実践女子大学東日本大震災岩手県宮古市支援プロジェクト」に協力し、学生ボランティア活動に参加することで、被災地の児童館?学童保育の子どもたちとの交流等を行っている。時間と労力を要する取組であるが、人として貴重な学びの機会となっている。
③特別授業の導入
学外から特別講師を招聘し、特別授業を企画することで、教員としての資質涵養に努めている。保育?教育現場で活躍する現職者(卒業生を含む)を招き、話を聞く機会を設けたり、実技系の実践的な授業を実施する他に、全学年において「儀礼文化と礼法」の特別授業を行い、専門的知識や技能だけではない、人としての礼儀、他者への思いやり、節度等を学ぶことを恒例としている。