ボランティア活動報告イベント『被災地と多摩地域の架け橋 ~大学生はなぜ、被災地に通い続けるのか?~』に宮古市支援プロジェクトの学生が参加しました
2月6日(木)~10日(日)にイオンモール多摩平の森で行われた「第5回大学生ボランティア写真展&イベント2019 被災地と多摩地域の架け橋 ~大学生はなぜ、被災地に通い続けるのか?~」に、宮古市支援プロジェクトの学生が参加しました。
このイベントは被災地支援ボランティアを行なっている多摩地区の5大学(※注)の学生が協力して開催しています。イベントを行うことで、地域の人たちに改めて東日本大震災のことを振り返り、防災意識を高めるきっかけとなり、多摩地区の学生が被災地との懸け橋になりたいという思いを込めて開催しました。
参加した学生からは今後も活動を継続していきたいという強い思いもあり、イベントに訪れた地域の方々からは、学生の熱意や真摯な姿勢に応援の言葉をたくさんいただきました。
<学生の感想>
2月9日(土)は活動先である岩手県宮古市の特産品販売や防災ワークショップ、スタンプラリーを行いました。私たちの団体はスタンプラリーのみの参加でしたが、同時に「宮古市みどころマップ」を配布し地域の方々と交流を深められました。
2月10日(日)のボランティア活動報告会では、『私たちが被災地に通い続ける理由』をテーマに作ったPR動画上映会や被災地と中継を結んだトークセッションを行いました。
PR動画作成は自分たちの活動を振り返り、今後の活動のあり方を考える良い機会となりました。
トークセッションでは、宮城県気仙沼市や福島県いわき市、また熊本地震で被災した熊本県阿蘇郡西原村の方々にお話を伺いました。私たちが活動している岩手県宮古市以外の被災地の方々のお話を聞くのは初めてでした。8年経った現地の状況や、「ボランティアとして訪れる学生は忘れていたことを思い出させてくれる存在である」、「継続して来てほしい」といった声が聞けたことで、今後の自分たちの活動に生かせることが多々ありました。
また、トークセッションや交流会で他大学の学生と話す機会があり、それぞれが被災地に対して「役に立ちたい」という熱い思いを持って活動していることが分かりました。「つらいことを忘れて思いっきり楽しい時間を過ごしてもらうために行く」、「活動先で仲良くなった方に会いたいから行く」など学生たちが被災地に足を運ぶ理由もさまざまでした。
時間の経過とともに震災の記憶が薄れていくのも事実です。だからこそ、こうした学生の被災地支援活動や防災関連のイベントを通して、地域の方々には改めて東日本大震災のことを思い出し、防災意識を高めるきっかけにしていただければ嬉しく思います。そして、多摩地区の学生が被災地との懸け橋になれたらと願っております。
私たちは「寄り添う」という2011年からずっと変わらずに持ち続けている本プロジェクトの軸を心に、これからも支援活動を行っていきたいと思います。
東日本大震災岩手県宮古市支援プロジェクト運営委員
生活科学部食生活科学科管理栄養士専攻3年
渡井 美穂
※5大学=実践女子大学、首都大学東京、中央大学、法政大学、明星大学(五十音順)