子どもたちに美味しい国産豆腐を!「日野産大豆プロジェクト」に食生活科学科の学生が参加
11月24日(土)、食生活科学科の学生4名が日野産大豆プロジェクトに参加。日野市内の圃場にて大豆の収穫に汗を流しました。
日本の伝統食品には大豆を使った加工品が数多くあります。それにも関わらず、日本の大豆の自給率は7%と低く、多くの大豆は輸入に頼っているのが現状です。そういった中、「地域で安全?安心な大豆を作っておいしい豆腐を子供たちに食べさせたい」という日野市の学校栄養士さんの願いから2003年度より日野産大豆プロジェクトが開始されました。
同プロジェクトでは、日野市産業振興課、学校の調理員や栄養士の方々、市民のボランティア、実践女子大学が連携して大豆の種まきや草取り、収穫、選別まで行っています。収穫した大豆は市内の豆腐店で豆腐に加工した後、学校給食の中で子どもたちの口に入ります。日野産大豆は大変コクがあり大変おいしいと評判です。
本学もこの活動の一端を担い、今年も市職員やボランティアの人々と協力しながら収穫しました。この大豆プロジェクトは、「育て農の応援団」として日本農業賞(※注)食の架け橋賞優秀賞を受賞し、全国の自治体や多くの方々から注目を浴びています。立ち上げから現在まで本プロジェクトが継続できているのは、地域のボランティアの方々をはじめ、本学の学生たちの力も少なくありません。
いったんは脚光を浴びた取り組みでも、継続することは大変難しいものです。日野産大豆プロジェクトは、本学の学生をはじめプロジェクトに協力するすべての人が、紆余曲折しながらも「子供たちに美味しい大豆を食べさせたい!」と一つの目的をもって活動し、継続してきました。
大豆の種まきから収穫されるまでの期間は半年以上。夏の暑い時期を経て、楕円形だった枝豆がすっかり乾燥して丸くなって大豆を、学生は一粒ずつ大切に収穫しました。
参加した学生からは、
「これまでに多くの方々が携わってこられた大豆プロジェクトに参加できてよかったと思っております」
「今年も美味しい大豆の加工品が、ひのっ子の口に入るが楽しみです」
「学校栄養士の方の声でこのような活動を始められたと知り、栄養士の声の大切さに気づきました。私も一緒に大豆プロジェクトに参加された栄養士さんのように将来学校栄養職員になりたいと思いました」といった声が聞かれました。
これからも本学は地域連携を深めることによって社会に貢献し、学生にさまざまな体験の場を提供していきたいと思います。
※注:「日本農業賞」???意欲的に経営や技術の改善に取り組み、地域社会の発展に貢献、食や農の担い手として先進的な取り組みをしている方々を表彰する賞