「高大連携フォーラム~2020東京オリンピック?パラリンピックを盛り上げるために~」を開催しました
8月21日(日)、渋谷キャンパス学生ホールにて、高校生と一緒に東京オリンピック?パラリンピック競技大会をどう盛り上げていくかを考えるワークショップが開かれ、京都市立日吉ケ丘高等学校、三浦学苑高等学校(神奈川県)、神奈川県立横浜立野高等学校、立花学園高等学校(神奈川県)、実践女子学園高等学校の生徒22名と、実践女子大学の学生17名、そして教職員10名の合わせて50名が参加しました。
このワークショップは、昨年冬に開催した「女子大生の視点から考えるワークショップ」に続く企画で、大学生同士という枠組みから、今回は、大学生と高校生が一同に会して2020東京オリンピック?パラリンピックを盛り上げるために何が出来るかを考える全く新しい試みで、本学の学生が企画?運営を行ないました。
ワークショップでは、まず、組織委員会の文化?教育委員を務める本学大学教育研究センターの深澤晶久特任教授が趣旨説明を行い、「2020東京オリパラ」を盛り上げるために、4年後に大学生となる皆さんの視点を大切に、“未来志向”のアイデアを沢山出して欲しい、そして大学生と積極的にディスカッションをして欲しいとの課題が提示されました。高校生は6つのグループに分かれて着席、初対面のメンバーばかりで緊張の面持ちでしたが、本学美学美術史学科3年の後藤恵理子さん、大澤萌里さんの司会に変わり、アイスブレーキングゲームが始まると、あっという間に雰囲気も和み、会場はすっかり高校の教室のような雰囲気となりました。
その後は、本日の課題に対して、各グループで意見を出し合いました。短い時間でしたがとても多くのアイデアが出されたところで、ワールドカフェ方式をアレンジしたオリジナルのワーク形式で、高校生たちは他のグループの意見を聞いたり、自分のグループの話し合いの内容を他の人に伝えたりと、それぞれの役割を果たしながらのディスカッションが進められました。
ワークショップの最後に行なわれたプレゼンテーションでは、文化、環境、食、SNS、おもてなし、観光など、様々なジャンルからの提案が行なわれましたが、「オリンピック期間中だけ雨が降らないしくみを作る」「アニメのキャラクター、忍者や舞妓さんなどを活用し、日本らしい発信を行なう」「あまり知られていない競技を、SNS世代の自分たちの発想で全世界に発信する」「高校生の授業で、あまり知られていない競技を体験する」など、高校生らしいアイデアが続出しました。また、今回は、パラリンピックにもっと関心を持つべきであるといった意見も出され、会場は熱気に包まれていました。
さらにワークショップの後のティーパーティーでは、参加高校の生徒がそれぞれの地元を代表する和菓子を持ち寄ってもらい、和菓子を通して日本文化を考え伝えようと、オリンピックの大切なテーマである“文化プログラム”にも挑戦しました。
参加した高校生は、「ちょうどリオ五輪をテレビで見ていたが、オリンピックに関われることを知り、より身近に感じた。」「東京の人にしか関係ないと思っていたが、日本中皆で盛り上げなくてはいけないと思った。」「部活などの大会で他の高校と戦うことはあるが、一つの目標に向って、全く環境の違う高校生と話せたことはとても大きな刺激を受けた」「大学生とこんなに真剣に、でも和やかに、そして長時間議論したことは初めてで、大学生がすごく大きく見えた」などの感想が寄せられました。
一方、本ワークショップを企画?運営した本学の学生は、「自主的に集ったメンバーと、企画から運営までを行い、終わった今、大きな達成感を味わえた。」「自分たちは、オリンピック本番の時は社会人になってしまうので、高校生にレガシーとして遺したかった。」「高校生の豊かな発想力に驚いた」「積極性にも優れ、高校生のコミュニケーション能力の高さにびっくりした」などの感想が聞かれました。
担当した深澤特任教授は、「リオ五輪も閉幕し、リオのパラリンピックが終わると、いよいよ東京が主役となります。今を生きる高校生や大学生に、夢や希望、そして勇気を与えられるような2020東京オリンピック?パラリンピックとなるよう、地道な活動をこれからも続けていきたい。」と話していました。
なお12月には、本学渋谷キャンパスにて「大学生の視点で考えるフォーラム2016」を開催する予定です。
<関連リンク>
- 昨年12月に本学で開催した「女子大生の視点から考えるフォーラム~2020東京オリンピック?パラリンピックを盛り上げるために~」