教職課程における教員養成の目標及び目標を達成するための計画に関すること
中教審答申に基づく教職教育の質の保証を確保し、教育現場で活躍できる実践的指導力の養成を目指すとともに、教職への意欲と関心を高め、有用な人材の育成を図ることが教職センターにおける教員養成の目標である。
本学では、女性が自立するための職業として早くから教職を重視し、1921(大正10)年には教員養成の認可を受けている。学園創立以来の教員養成の長い歴史と伝統を引き継いで、1949(昭和24) 年に新教育制度が発足して実践女子大学となってからも、1950(昭和25)年に教職課程を認可申請し、文家政学部に国語、英語、家庭の教職課程を設置した。女性が自立し、継続して働ける職業として、さらには社会の弊を正すことにつながりうる重要な職業として、教職を大切に考え有能な教員を多数社会に送り出してきた。
本学の教職センターでは、教育現場の課題に対応できる実践的指導力の育成のために、
①教科を教えるために十分な学力をつけること
②教育者としての優れた資質、幅広い教養と豊かな人間性を涵養すること
③教育者として日頃の生活態度を律するとともに社会情勢の把握に努める力を養うこと
の3つの教育方針を教員養成の目標を達成するための計画に盛り込むよう努めている。学年進行に合わせて、教職に関する基礎的な内容から次第に高度な幅広い知識?技能が身につくように、系統的な教職カリキュラムを構成している。
なお、本学の教員養成は、文学部(国文学科、英文学科、美学美術史学科)、生活科学部(食生活科学科、生活環境学科、生活文化学科、現代生活学科)、人間社会学部(人間社会学科、現代社会学科)の3学部9学科にそれぞれ中学校教諭(国語、外国語(英語)、美術、家庭、社会)と高等学校教諭(国語、書道、外国語(英語)、美術、家庭、情報、公民)の免許課程を有し、さらに、食生活科学科管理栄養士専攻並びに健康栄養専攻では栄養教諭を、生活文化学科幼児保育専攻では小学校教諭と幼稚園教諭の課程を有し教員養成に努めている。また、文学研究科(国文学専攻、英文学専攻、美術史学専攻)、生活科学研究科(食物栄養学専攻、生活環境学専攻)、人間社会研究科(人間社会専攻)では、国語、外国語(英語)、美術、家庭、社会、公民の専修免許課程を有し、実践的指導力を有する教員養成に努めている。
注)高等学校教諭一種免許状(情報)は、課程取り下げ予定により2024年度入学生からは取得できません。