電通総研?日本リサーチセンター編
世界主要国価値観データブック
同友館、2008
今日の世界の衣文化を理解するためのデータとして、各国の“価値観”に関するデータは非常に興味深いものです。消費者行動は“価値観”に基づいており、その“価値観”は、その国や地域の経済、政治、産業、社会情勢、教育、文化などから形成されます。
世界の衣服の原形は、その素材や形から、地域の気候に基づいて分類されてきましたが、今日、ジーンズにTシャツの姿は世界中のどこにでも見受けられる衣服となりました。
本書は、今日の衣服に関する消費者行動を理解するために、政治観、経済観、労働観、教育観、宗教観、家族観、環境観などを広範囲に国際比較した調査書であり、表面的に観察されてきたファッション現象の根底を理解することを可能にしてくれるものと期待できます。
「人々の価値観は、個々の国?地域の歴史?文化に裏打ちされた長期的なトレンドと、時の政治?経済情勢に影響を受ける短期的なトレンドが合成されたものであり、常に変化の風に晒され、揺れ動いている。」(本書の“はじめに”より)(U. K.)