鈴木孝幸
ecoテクノロジーへの挑戦―世界初の新型ハイブリッドシステムをつくった男たち
毎日新聞社、2008
ホンダインサイト、フィット、トヨタプリウスなどに代表されるハイブリッド乗用車は、TVコマーシャルや街角でも見かけることがあるでしょう。低炭素社会いわゆるサステナビリティーと呼ばれる社会を実現するためには、普通乗用車だけがecoになっただけでは不十分です。
この本は、我が国初、世界初の量産型の大型ハイブリットバスの開発のお話です。ハイブリッド車の歴史は古く、内燃機関を乗せた初期の自動車は、ガソリンエンジンの力不足を電気モーターでカバーするハイブリッド乗用車でした。当時は、地域に1台くらいの自動車でしたが、時間を経て電気自動車、ハイブリット車も暮らしを支える重要な技術となっています。バスは、その大きな車体と利用面からディーゼルエンジンを採用しています。黒煙を出さず低公害車をデザインすることは、社会的に意義のあることです。車?バス好きだけでなく、日常生活を支える技術に、人?情熱が関わっていることを実感してもらいたいと思います。 (T. S.)