以前当文庫では、生き方、料理、愛猫家、器、ファッションなど、様々なテーマで向田が雑誌に取り上げられていることを紹介しました。
どのテーマでも共通して語られていたのは、時代を超えて、筋の通ったこだわりを持つ、向田への憧れでした。
そこで今回の展示では、個人の視点から「向田邦子を慕う」思いを紹介します。
個人の思い入れが熱く語られたそれぞれの著作には、向田への憧憬と愛情の熱量がより強く表れています。
主な展示資料
◎山口瞳直筆原稿(レプリカ)「向田邦子は戦友だった」
◎向田邦子を慕う著作本、雑誌掲載記事
?太田光著『向田邦子の陽射し』
?西川美和著『映画にまつわるXについて』
?鴨下信一著『名文探偵、向田邦子の謎を解く』
?立川志らく筆「銀座噺 志らく百点」(「銀座百点」No.687) 等
展示期間
2020年9月7日(月)~12月4日(金)平日のみ 10:00-16:00
この展示では、新たに刊行された著作、掲載された雑誌記事や関連情報の中から、これまで展示したことの
ない資料を紹介します。
向田邦子という人物について、向田邦子が手がけた作品について、現在も本や雑誌において様々なテーマで
取り上げられるほか、新聞記事のコラムでも作品の一部やエピソードが紹介されることが多々あります。
また、海外——特に台湾や中国——で作品が翻訳され、広く紹介されています。
今回は近年に刊行された資料のみで展示を構成していますが、毎年こんなにも取り上げられ続けることから、
作品自体も人物としても、敬愛され続けていることが見えてきます。
主な展示資料
?自筆原稿(レプリカ)「ムトー?トシコ」
?向田邦子の作品が収録されているアンソロジー
?向田邦子作品が翻訳された図書 など
展示期間
2019年4月1日(月)~7月20日(土)
作家として、料理好きとして、ファッショニスタとして、憧れの生き方をした人生の達人として、
向田邦子は女性誌などで紹介されることが多くあります。テーマが「旅」となると、女性誌だけでなく、
男性誌や旅行情報誌でも紹介されています。
レジャーという言葉が一般的でなかった当時、向田邦子の旅は、目的意識を持っていることが
多かったのではないかということを、向田邦子の蔵書からうかがうことができます。
そして、旅の写真やエッセイからは、その地で生活する人々へのあたたかい眼差しが感じられます。
読書での旅、現地への旅、二つが見事に融和して豊かな作品が生まれました。そんな向田邦子の「旅」を、
自筆原稿や蔵書、雑誌記事から紹介します。
主な展示資料
?自筆原稿(レプリカ)「眼があう」
?向田邦子が所蔵していた異文化に関する書籍、写真集、ガイドブック
?向田邦子の旅が紹介された雑誌記事
展示期間
2018年12月3日(月)~2019年3月22日(金)