出版社:鹿島出版会
出版年:2019年9月
編集: 日本建築学会
建築の計画?デザインの方向性は、いまや「よりよくつくる」から「よりよく使いこなす」へシフトしている。「まちの居場所」に関わる支援?保全?育成?継承などの課題、「まちの居場所」づくりにおける「あるじ」やファシリテーターなどの役割や課題については、個別の「まちの居場所」のケーススタディとフィードバックを超えて、「論考」のレベルにまで普遍化させる必要性がある。本書は、そのような必要に迫られて刊行されたものである。
(中略)
本書は3部構成となっている。Part 1は「総論」として、3人の論者が、「まちの居場所」をめぐる最新の動きを論じている。(中略)Part 2は、10人の論者が展開する研究?実践活動を通した「まちの居場所」に関する論考である。(中略)Part 3は、概論として、「まちの居場所」のアイデアガイドと、「まちの居場所」のブックガイドを掲載した。
(中略)
本書は、このような3部構成を採用することにより、「まちの居場所」の魅力を大きく三つの側面から読者に伝えることを試みている。大学生?大学院生や、建築?まちづくりの専門家ではない実践者は、Part 3を入口として「まちの居場所」の魅力に触れてほしい。「まちの居場所」の魅力に触れ、その場に身を置いたときの「居心地」を想像してほしい。本書が、より深く建築を学びたくなるきっかけになれば幸いである。
(「はじめに」より抜粋)
目次
2003-2019, Space Design Laboratory, JISSEN Univ.