出版社:学芸出版社
出版年:2012年9月
編集: 日本建築学会
本書は、近年急速に広まりつつある地域の中の空き家?空きビルを活用して福祉施設に転用する実態についてまとめたものです。
ここで紹介する福祉転用(福祉コンバージョン)の37事例は、その元になる建物に小さな住宅から大規模な集合住宅や病院?ホテルまでさまざまな事例が含まれています。この結果からも、わが国の地域資源が少しずつではありますが、幅広く活用されつつある状況に気づくことができます。
(中略)
本書が、既存建物を使った新しい施設のあり方を模索している福祉関係者、そのお手伝いをしている建築関係者、そして地域の空き家や空きビル、また放っておくとそうなりかねない建物を福祉転用によって甦らせ、地域の再生につなげようとしている所有者や地元の方々への指針?参考になれば幸いです。
(「はじめに」より抜粋)
目次
1.1「支え合いの福祉」の環境づくり 1.2既存建物を再活用することの意味と価値 1.3福祉転用に関わる既存制度への対応と課題 1.4既存建物を活かす計画と技術 1.5福祉転用における安全とリスクの考え方
2.1住宅から 2.2集合住宅から 2.3宿泊系施設から 2.4文協系施設から 2.5店舗等から 2.6事務所?工場?倉庫から
3.1福祉施設の制度と基準 3.2地区制度施設の制度と基準 3.3建築の技術 3.4バリアフリーの制度と技術 3.5消防の制度と記述
2003-2012, Space Design Laboratory, JISSEN Univ.