2021年10月01日
実践女子大学下田歌子記念女性総合研究所は、2014年の設置以来、『新編下田歌子著作集』の刊行を行って来ましたが、このたび、研究叢書の第一巻として、『下田歌子と近代日本—良妻賢母論と女子教育の創出—』(勁草書房)を出版しました。それを記念して、出版記念シンポジウムを開催します。
日時:2021年11月27日(土)13:00~15:30
会場:実践女子大学渋谷キャンパス 創立120周年記念館
※申込不要?入退場自由
※zoomウェビナーで同時配信を行います(要事前申込)
戦前の女子教育の理念とされた良妻賢母論は、かつては前近代的な儒教道徳と見なされ、近年では女性に家庭役割を課す近代の性別役割分業論として捉えられています。しかし、明治期、良妻賢母論は女性に対して男性と同等の尊敬と評価を与えるとともに、女性を国民の一員とするための「女性解放」の思想でもありました。
戦前を通じて女子教育界の指導的立場にあり、良妻賢母論の代表的なイデオローグと位置づけられてきた下田歌子は、女子教育を通じて、何を変え、何を実現しようとしたのでしょうか。
三人のパネリストが、多角的な視点から「下田歌子と近代日本」というテーマに挑みます。
13:00 開会の辞
第1部 講演
13:05-13:35 荒井 啓子 「華族女学校における体育?スポーツ教育と下田歌子」
13:35-14:05 香川せつ子 「下田歌子と津田梅子ー女子教育のトランスナショナルな連鎖」
14:05-14:35 広井多鶴子 「下田歌子を捉え直す—下田の『家政学』を通して」
◇休憩 14:35-14:50
第2部 パネルデスカッション(質疑応答など)
14:50-15:30 荒井 啓子/香川せつ子/広井多鶴子
◇司会:久保貴子 実践女子大学下田歌子記念女性総合研究所 専任研究員
15:30 閉会の辞