この度、古くは帝国婦人協会実践女学校時代から現在まで続く『なよ竹』の1916年から2004年まで総目次をデータベース化し、下田歌子データベースにおいて検索可能とした。
下田歌子データベース
また併せて、1900年から1942年まで続いた女性週刊誌の『婦女新聞』(婦女新聞)、複数雑誌の総目次集成の『近代婦人雑誌目次総覧』と『教育関係雑誌目次集成』から、及び「国立国会図書館デジタルコレクション」から明治期から昭和までの下田歌子、実践女学校、帝国婦人協会の関係記事も採取し、同時に検索可能とした。
大学図書館は、この検索システムが、近代日本女性史や女子教育史の研究等に資することを願うものである。
2024年9月18日
『なよ竹』は、1916年(大正5年)の6月に校友会誌として創刊された。学祖?下田歌子は創刊号にて、帝国婦人協会機関紙『日本婦人』の廃刊により、学校の状況を伝える雑誌がなかったが、同誌の創刊により「会状と校況を二つながら合わせ具する事を得て(中略)事業の全形を(中略)諸氏に報告するを得らるべきなり」と書いている。
同誌は、実践女学校学友会が編集発行を担っていたが、後に同窓会との共同編集となった。さらに校友会誌から専門部が、続いて同窓会が独立して『那与竹』を刊行したりして、それまで共有していた通号が、独立により独自に付けるようになったため、非常に分かりにくいものとなっている。
今回の総目次は、2004年に刊行された下田歌子生誕150年記念CDの『同窓会の歩み』に収録された電子版バックナンバーと、発見できた未収録の欠号(創刊号、7号、9~12号、35号、34号)から起こし、1916年から2004年までを「下田歌子データベース」において検索可能とするに至った。さらに『ときは:実践女学校専門部時報』(1号のみ)、実践女子専門学校『学友会誌』(2号のみ)も検索可能とした。
下記の表は、下田歌子生誕150年記念CDの『同窓会の歩み』(2004)に加筆修正したものである。『なよ竹』と『那与竹』の号数はこれで確認してほしい。