- 2023年度常磐祭
Hiroshima To Yokoso
2023年度の常磐祭は、久しぶりに決行できた夏合宿開催地に因んだテーマとして、3チームに分かれて製作を行いました。まずは広島のシンボルとも言える「広島平和記念公園」全体を1/400で再現し、その中心となる「ピースセンター(平和記念資料館)」と「原爆ドーム」を1/100で再現。細部にわたる表現は圧巻です。次に、2023年オープンしたばかりの坂茂設計「下瀬美術館」を1/200で製作。細長い敷地全体を貫くような配置の美術館、水に浮かぶ可動式の展示室、そしてランドスケープを活かして配置された何棟ものヴィラが印象的。そして大三島で体験した伊東豊雄ミュージアム(スティールハット?シルバーハット)を1/30で再現したほか、伊東豊雄設計の作品として、多摩美大の図書館、MIKIMOTO Ginza 2、そしてせんだいメディアテークの構造模型を作成しました。模型の数も多く、全体に見応えのある展示となりました。 (実践桜会賞授業)
- 2022年度常磐祭
京都博
2022年度の常磐祭は、入場制限などもとくにない状態での開催となりました。コロナ禍でなかなか旅行にも行けない昨今、旅行に行った気分を味わってもらおうと、京都で誰もが知る寺院建築で、世界遺産にも指定されている「金閣」「銀閣」「平等院」の製作にチャレンジしました。「金閣」「銀閣」は1/30スケールで、「平等院鳳凰堂」は1/80スケールで、水のある庭と一体的に再現しました。伝統的な日本建築の素材感や木組み、装飾など、細かいディテールの表現にこだわることで、どこから見ても見応えのある迫力ある模型となりました。かつて修学旅行等で京都に行って見たときの印象に近い仕上がりになったと思います。
- 2021年度常磐祭
実在する夢の世界 ?ディズニー×世界遺産?
2021年度の常磐祭は2年ぶりに対面で開催となり、来場者を制限しながらも実際に多くの人に展示を見てもらうことができる機会となりました。テーマは「実在する夢の世界」。ディズニーの映画の舞台やディズニーランドのモデルとなった、実在する建物や町の再現に取り組みました。ディズニーランドのシンボル「眠れぬ森の美女の城」のモデルとなったノイシュヴァンシュタイン城、映画「美女と野獣」の町の舞台となったコルマールの街並、映画「アラジン」のお城のモデルとなったタージ?マハル、の3作品を制作しました。実在するとは言え、詳細な図面は手に入らず、さまざまな資料をもとにして試行錯誤しながら作り上げています。細かなディテールにこだわり、見応えのある模型となっています。(学長賞受賞)
- 2020年度常磐祭
千と千尋の神隠し?12人が贈る不思議な世界?
2020年度は、足球现场直播,大发体育在线感染の影響を受けて、常磐祭もオンラインでの開催となりました。それでも例年以上に力を入れて模型を作成し、動画にして常磐祭でプレゼンテーションすることとなりました。今年は夏合宿も行えなかったため、昨年に引き続き映画の世界の再現を目指し、ジブリ映画「千と千尋の神隠し」をテーマとしました。3チームに分かれ、「不思議の町(飲食店街)」「油屋」「湯婆婆?銭婆の部屋」をそれぞれ制作しました。どの模型も、細部まで徹底的に作り込み、また照明を仕込んで夜景も表現し、どこから見ても表情豊かに仕上がっています。実際に会場で見てもらう機会がなかったのは残念ですが、動画だけでもその魅力の一端に触れられるのではないかと思います。(実践桜会特別賞)
- 2019年度常磐祭
ハリーポッターと12人の部屋
2019年度の常磐祭は、これまでとは趣向を変え、現実には存在しない映画の中の空間を再現しようということで、ハリー?ポッターの映画に出てくるホグワーツ城を作成することになりました。3チームに分かれ、ホグワーツ城全体(ホグワーツ魔法魔術学校)、大ホール(食堂)、動く階段、の3つの模型を作成しました。もちろんきちんとした図面はないので、各種資料や映画の場面から、想像力を駆使しながら空間の再現を試みたものです。いずれも高さのある模型となり、映画の中に入り込んだような迫力ある模型となりました。 (学長特別賞受賞)
- 2018年度常磐祭
岐阜と建築
2018年度の常磐祭では、2チームに分かれ、夏合宿の岐阜で出会った印象的な建築2点を作成しました。「岐阜メディアコスモス」(1/80)は、外構および2階の図書館を中心に作成、広々した空間にグローブと呼ばれる傘状空間が居場所をつくる様子の再現を試みました。「多治見中学校」(1/150)は、象設計集団特有の、開放的で有機的な建築であり、植栽と一体化した複雑な建築空間を詳細に再現しています。会場全体のディスプレイにも力を入れ、メディアコスモスの背景にはグローブをイメージしたイルミネーションを施し、多治見中学校の背景では黒板を接地して学校の雰囲気を醸し出しています。
- 2018年度オープンキャンパス
日野キャンパス全体模型
2018年度の前期ゼミでは、オープンキャンパスに向けてキャンパス全体の模型を作成するという、新たな試みに挑戦しました。敷地全体を1/200で表現し、キャンパス内のすべての建物を手分けして作成しています。立面などの図面はあったものの、平面図が手に入らなかった建物もあり、まずは1/400のスタディ模型を作り、また何度も現場に行って確認しながら、完成させていきました。日頃馴染んでいる空間だからこそ、詳細まで再現を試みた見応えのある模型になっています。
- 2017年度常磐祭
リノベーション 佐賀の流儀
2017年の常磐祭では、3チームに分かれ、佐賀のリノベーションをテーマに模型を作成しました。「わいわい!!コンテナ2」は、プロジェクトの舞台となった呉服町商店街全体の街並みの街並みに挑戦(1/150)、わいわい!!コンテナの詳細を1/50で作成しています。「柳町?旧久富家」は大正時代の町家のリノベーションで、建物全体を1/100で、1階のカフェ部分の詳細を1/30で再現しました。「武雄市図書館」は、CCCによるリニューアルによって本に囲まれた大空間を1/80で作成しています。いずれも見応えのある模型になりました。(学長賞受賞)
- 2016年度常磐祭
いずもけい ?出雲建築、古代から現代まで?
2016年の常磐祭では、4チームに分かれ、合宿で赴いた出雲の建築をテーマに、現代から古代に至るまで、4つの建物を再現しました。「大社文化プレイス」(1/200)は曲面の屋根に覆われたゆったりした空間を、「古代出雲歴史博物館」(1/200)は庭園と一体化したようなガラスのエントランス部分を詳細に再現しています。「旧大社駅」(1/80)は瓦屋根の重厚な和風建築のディテールを作り込みました。「古代出雲大社(再現)」(1/100)は古代出雲歴史博物館に展示されていた復元模型をもとに、実際に木材を使って迫力ある表現に挑戦しています。
- 2015年度常磐祭
北陸に行こう!展
2015年の常磐祭では、3チームに分かれ、金沢?氷見?富山の建物の再現をそれぞれ試みています。金沢チームは「金沢21世紀美術館」(1/200)「鈴木大拙館」(1/100)の2つの模型を作成しました。いずれもアート/哲学と出会い、体験する建築の全体像を表現しています。氷見チームは「氷見市庁舎」の1階と2階を1/50で再現しています。体育館をリノベーションした大空間の様子がよく表現されています。富山チームは「富岩運河環水公園」を1/250で制作しました。夜景が水面に映えるタワーブリッジの様子の再現に果敢に挑戦しています。(実践桜会賞)
- 2014年度常磐祭
建築とアート作ってみた展 in 秋田?山形
2014年の常磐祭では、秋田?山形で出会ったいくつかの建築とアート作品を取り上げて、模型で再現を試みています。山形にある明治の洋館「旧済生館病院」を1/80で作成、複雑な形態と洋館のディテールを表現しています。秋田市の地域密着型特別養護老人ホーム「うぐいす城東」は1/50で作成し、生活感あふれる空間を作り込みました。秋田の「国際教養大学図書館」も1/50で作成し、大量の本と杉材に囲まれた独特の空間を再現しています。草間彌生の立体作品もかなりの精度で見応えがあります。(実践桜会特別賞)
- 2013年度常磐祭
瀬戸内アートフェスティバル
2013年の常磐祭では、瀬戸内国際芸術祭2013に因み、合宿で巡った犬島、豊島、小豆島の建築?アートの再現を試みました。犬島班は、犬島精錬所美術館のジオラマ模型を1/200で作成、レンガの雰囲気まできめ細かく作り込んでいます。豊島班は、豊島美術館の1/200断面模型、および豊島横尾館の1/30建築模型を作成しました。小豆島班は、5000本の竹で編まれたドーム「小豆島の光」の昼と夜の姿を表現しています。(実践桜会賞)
- 2012年度常磐祭
大分の建築
2012年の常磐祭では、大分合宿で出会った二つの印象的な建築、「風の丘葬祭場」「由布院美術館」を取り上げ、模型&紹介パネルを作成し展示しました。風の丘チームは1/500敷地模型と1/100建築模型の2つを作成、ランドスケープと室内の魅力それぞれを表現しています。由布院チームは1/50スケールでディテールまで作り込み、象設計特有の印象深い雰囲気を再現しています。
- 2011年度常磐祭
AOMORI KENCHIKU
2011年の常磐祭では、青森県の4つの建築を取り上げ、模型&紹介パネルを作成し、展示しました。13人のゼミ生が4チームに分かれ、それぞれ、十和田市現代美術館、盛美館、青森県立美術館、国際芸術センター青森を担当して制作を行いました。実際に見に行ったことで感じられたそれぞれの建築の魅力が、存分に再現された力作となっています。
- 2010年度常磐祭
安藤忠雄とイサムノグチ展
2010年の常磐祭では、「安藤忠雄とイサムノグチ展」と題し、北海道合宿で実際に訪れた「水の教会」および「モエレ沼公園」を中心に、2人の作品の模型を作成、展示しました。9人のゼミ生が安藤忠雄チームとイサムノグチチームに分かれ、安藤チームでは教会3点を1/50スケールで作成し、ノグチチームはプロダクトから公園に至るバリエーションを表現しています。
- 2009年度常磐祭
軍艦島!
2009年度の常磐祭では、軍艦島の再現を試みました。1/300で全島の模型を作成、手分けして主要な建築物も再現しています。大正から昭和にかけて、当時の技術を注ぎ込んで造られた数々の建物が高密度に、互いに密に連携しながら配置されており、島全体が一つの作品であるかのようです。模型を眺めていると、かつての活気ある生活の様子に思いを馳せることができます。(実践桜会賞)
- 2008年度常磐祭
アートサイト直島(再訪)
2008年度の常磐祭では、直島の建築?アートを紹介する展示を行いました。ゼミとしては5年ぶりに訪れた直島ですが、地中美術館や赤南瓜、新たな家プロジェクトなど印象的な見どころも増え、その体験をなるべく再現して表現することを試みています。地中美術館班、ベネッセハウス班、家プロジェクト班、島&包班の4班に分かれ、それぞれ模型&パネルを作成しました。
- 2007年度常磐祭
昭和の家 ?磯野家、野比家、月島家?
2007年度の常磐祭では、磯野班、野比班、月島班に分かれ、1/30で住宅の模型を制作し、パネルの展示を行いました。それぞれ昭和の典型的な住宅形式であり、インテリアまで作り込んだ模型は、生活の様子まで再現しています。アニメの世界に没入するも良し、各時代の生活に思いを馳せるも良し、はたまた比較してみても面白いです。(実践桜会賞)
- 2006年度常磐祭
SPACE DESIGN 2006
2006年度の常磐祭では、個人あるいはグループで、さまざまなオブジェや照明を作成し、それらにふさわしい展示スペースをプロデュースしました。15名のゼミ生による、それぞれ個性ある13点の作品が展示され、合宿の写真やスライドショーなども絡めたアートスペースを創り出しています。
- 2005年度常磐祭
サツキとメイの家
2005年度の常磐祭では、愛知万博で展示されていた「サツキとメイの家」の模型、および周辺地域の模型を作ってみました。単なる家の模型を作ったということではなく、この家のもつ住居学的な意味を踏まえながら、その特徴を表すパネルも作って展示しています。インテリアの要素にもこだわり、なかなか見応えのある作品となりました。
- 2003年度常磐祭
直島で体験したオブジェ
2003年度の合宿で行った瀬戸内海の直島は、ベネッセ現代アートミュージアムを中心に、島中にさまざまなアートが展示されています。その中で印象に残った巨大カボチャや、2つの球、穴の開いた船底などの模型を作り、常磐祭で展示しました。とくに中に電球を入れて光らせたカボチャは印象的だったようです。このときはまた、展示した空間全体も一つの作品となっていたかもしれません。