竹内ゼミ 「リユース品?中古品に関する調査(2024年)」の紹介
『女子目線』のデータサイエンス:「リユース品?中古品に関する調査(2024年)」の紹介
※行動計量学ゼミ(竹内ゼミ)では、女子目線で気になった統計調査?統計データを読み取り、現代社会の動向?傾向を紹介していきます。
第 19 期生 佐々木汐璃
私は最近、近所にリサイクルショップができたことから、リサイクルショップを利用する機会が増えました。リサイクルショップには様々な品があり、皆さんは何を購入しているのか気になったため、リユース品?中古品に関する調査を調べました。
今回紹介する調査は、マーケティング?リサーチ会社の株式会社クロス?マーケティングが実施した『リユース品?中古品に関する調査(2024 年)』です。この調査は 2024 年 9 月 6 日~ 9 月 8 日にインターネットリサーチ(クロス?マーケティング セルフ型アンケートツール「QiQUMO」)を使用して、全国 47 都道府県の 20 歳から 69 歳の男女を対象に行った調査です。この調査ではリユース品?中古品で気になることや企業による自社商品のリユース品?中古品の販売を行うことなどについて調査されていますが、ここでは記載されている調査結果のうち、特に気になった部分を抜粋して紹介します。
はじめに、リユース品?中古品の購入経験率は、「書籍?漫画」が 45.1% でトップでした。次いで「ゲーム?CD?DVD」が 38.5%、「車?バイク?自転車などの乗り物」が 27.1%、「衣類」が 25.4%、「家具?食器などインテリア小物」が 17.3%、「アクセサリー?鞄?シューズ?時計など服飾品」は 16.6% でした。また、リユース品?中古品の購入経験率を年代別でみてみますと、どの年代も購入率が高かったのは「書籍?漫画」でしたが、「衣類」と「アクセサリー?鞄?シューズ?時計など服飾品」の購入経験率は20代が最も高かったです。近年、いいものが安く手に入れられる点などから古着ブームが起きており、特に若者を中心に人気を集めていることから「衣類」と「アクセサリー?鞄?シューズ?時計など服飾品」の購入経験率が高かったと考えます。
続いて、リユース品?中古品で気になることについてのトップ3は、「ネットでみると状態がわからない」が 30.7%、「もともとは誰が使っていたかが気になる」が 21.6%、「本物かどうかが心配」が 21.5% でした。「ネットでみると状態がわからない」が最も多かったことから、中古品は実物確認が難しい場合、商品の状態に対する不安が購入意欲に影響する可能性があるのではないかと考えます。
以上のことからリユース品?中古品市場では、「書籍?漫画」が全世代で人気ですが、20代では古着ブームの影響で「衣類」や「服飾品」の購入率が高い傾向にあることが特徴的です。一方で、「ネットでみると状態がわからない」ことや「本物かどうかが心配」などが課題としてあげられます。これらの不安を解消する取り組みが市場拡大の鍵だと感じました。
その他、調査の図表、詳細等につきましては下記の参考文献をご参照ください。
出典:株式会社クロス?マーケティング、
「リユース品?中古品に関する調査(2024年)」、
https://www.cross-m.co.jp/report/life/20240911reuse/
(最終確認日:2024/11/22)。