空間デザイン研究室(橘 弘志 教授)
研究室およびゼミの紹介
「ふだんの暮らしを豊かにするデザイン」について考えています。
「デザイン」とは、見た目の造形とか装飾だけでなく、そこに居る人、暮らす人、利用する人の生活の質を豊かにするために、環境を意図的に変化させること、だと考えています。部屋のインテリアからそれぞれの住宅、まちにある施設や外部空間に至るまで、いろんな空間のデザインが、人の暮らしにさまざまな影響を与えています。そのときおそらく、空間要素などの物理的な環境だけでなく、そ
こにいる他の人たちの様子や、その場の社会的ルールなど、社会的な環境も組み合わさって、複合的に影響を与えているでしょう。
いろんな現場に赴いて、じっくり観察をしたり、人の話を聞いたりして、空間デザインのための知識やヒントを得たい、そしてそれを次のデザインに応用して新しい提案に結びつけたい、そんなことを目指して活動しています。
3年生のゼミでは、各種イベントに力を入れながら、その年ごとにミニ研究を行ったり、制作を行ったりしています。引き続き新型コロナ対応のため十分な活動は行えておりませんが、2022年度は、Corianや茶室アプローチなどの学内コンペにグループで取り組んだり、常磐祭では「京都博」と題して、京都を代表する世界遺産である金閣?銀閣?平等院の模型の作成?展示を行いました。手間と暇をかけながら、今まで自分でやっていなかったような活動にチャレンジすることで、自分の可能性を開いてもらえることを期待しています。
<2022年度卒業研究>
?シングルマザーの居場所
?二世代の遊び場から紐解く芸西村の地域環境
?DIY賃貸~ここでしか体験できない暮らし~
?職員室改修がもたらす影響と課題
?街に暮らす~公私混道が生み出す暮らしのかたち~(制作)
学生によるゼミ紹介
この研究室の魅力は、私たち学生がゼミでやりたいことを好きなように述べて意見を出し合い、テーマを決めて活動することです。生徒自身で決めたことをやれるので、毎年その代によってやっていることが違います。
私たちの代では、オープンキャンパスで来場者の方々が一日で日野キャンパスを回りきるのは難しいのではないかと意見が挙がり、日野キャンパスを模型にして、それを見て全体を把握できるように工夫しました。日野キャンパスの模型を作るのは大変でしたが、行事ごとにゼミのみんなの輪がさらに深まったので嬉しかったです。大学生になると友達と受ける授業が異なったり、課題も個人でやるものが多い中で、一つのテーマをみんなで成し遂げるこのゼミに入って仲間の大切さを改めて実感しました!