山内ゼミ 山内 博之先生
ゼミのテーマ?ゼミの学び?ゼミの魅力
山内ゼミでは、日本語教育に関する研究を行っています。
日本語教育とは外国人に日本語を教えるための学問分野で、日本語の意味や用法を正確に理解すべくおのおのが研究を進めています。卒業論文では類似表現をテーマとしてとりあげる学生が多く、例えば「(財布を)なくす」と「(財布が)なくなる」など、似た言葉の使い分けのルールを明らかにする研究を行っています。山内ゼミの良いところは、自分がテーマにした言葉のスペシャリストになれる事です。ある一つの言葉に特化して研究を進めていけば、あなた自身がその言葉に関する研究の第一人者になることができます。そうなると、卒業論文がとても書きがいがある魅力的なものになります。また毎年夏季休暇中に箱根の合宿所で合宿を行っています。合宿では、各自が自分の研究についての発表を行なうだけでなく、懇親会を行ってメンバーの親睦を深めています。研究を中心に、活発に活動しているゼミです。
担当教員から
山内ゼミの卒論では、以下のような課題に取り組んでいます。データを集めて分析し、何らかの答えが得られた時のゼミ生たちは本当にうれしそうです。
?「ニキビが気になる」の「気になる」は「不快に思う」という意味だが、「彼のことが気になる」の「気になる」は「心をひかれる」という意味になる。それはなぜか。
?「外見」と「見た目」は意味が似ているが、使い方はどう違うのか。
?「予定がかぶっちゃったね」と言う時の「かぶる」は、動詞「かぶる」の新用法だが、外国人日本語学習者に対しては、この用法をどのように説明すればよいか。
?売れる歌謡曲と売れない歌謡曲の歌詞の違いは何か。歌詞の中でこの単語を使うと売れなくなる、というような語は存在するのか。
?店名を見るだけで、「焼肉屋」「焼鳥屋」「とんかつ屋」のいずれであるかを当てることは可能か。