日本近代美術史ゼミ(児島 薫先生)
学生によるゼミ紹介
児島先生の日本近代美術史ゼミでは、明治から現代までの日本における美術史と、関連する多様なテーマを取り上げ、様々な角度から研究を行っています。
卒業論文で取り扱うテーマとしては、「小林清親」「藤田嗣治」「森村泰昌」など幅広く、最近ではジェンダーと美術に関連したテーマも取り上げられます。私は「松本竣介」を取り上げました。戦時中、抵抗の画家として、軍部に抵抗したイメージを強くもたれる松本ですが、「画家であり、戦時下を生きる青年?父?夫でもあった松本」という点に着目し、作品自体や、作品が作られた背景、松本が残した手紙や文章などの資料から、新たな松本竣介像について考察しています。
卒業論文を進めるにあたって、資料を見つけ、考察していくことは難しいこともありますが、個別の面談を中心に、児島先生と一緒に深掘りをしていくような形で指導していただけます。また、中間発表を通して、他の学生同士と交流し、意見交換を行っています。
教員によるゼミ紹介
児島ゼミは、日本の近現代美術や美術館活動に関わることなどを研究対象としています。近年は戦後美術や現代美術、あるいはジェンダー論の観点から女性表象について取り上げる人もいます。それぞれ異なる対象を研究するため個別指導が多くなりますが、ゼミ生たちも自立心を養いつつ、お互いに助け合って卒論に取り組んでいます。作品も資料も多い分野なので、卒論には新しい指摘、発見のある力作が多く、毎年楽しみにしています。卒業後も現代の社会と美術に関心を持ち、自分の考えを持つ人であってほしいと思います。