実践女子大学は今年創立120周年の節目の年にあたります。当館も、博物館相当施設として開館以来、女性画家の作品蒐集、展示、研究を中心に活動を行い、20年目を迎えますが、その前身はさらに昭和42年(1967)に本学に設置された博物館学課程に併設の東洋考古資料展示室にまで遡ります。当時、課程主任であった故松原三郎名誉教授(1918-1999)によって、中国を中心とする仏教美術作品や考古文物が、教材として蒐集展示されていました。現在もそのコレクションは、当館が所蔵し、一部が折々に展示されてきました。
このたび、創立120周年の事業の一環として本展覧会を企画し、松原先生の蒐集になる東洋考古文物を展示し、当館ならびに本学の博物館学教育や美術史学教育の後の発展の礎を築いた、先生の貢献を顕彰すると同時に、中国との交流が困難な時代にあって、中国仏教美術史研究に大きな足跡を残された先生の研究業績を振り返り、研究に係わりの深い仏教彫刻作品を、東京藝術大学大学美術館のご厚意により借用し、併せて展示することによって、先生の研究成果の一端を、学内外に知らせる機会とします。
会期:2019年7月1日(月)~8月4日(日)
開館時間:11:00~17:00
休館日:土?日曜日 ただし7月14日(日)、15日(月?祝)、8月4日(日)は開館
入館料:無料
会場:実践女子大学香雪記念資料館 企画展示室1
主催:実践女子大学香雪記念資料館
後援:渋谷区教育委員会
この展覧会は、本学文学部美学美術史学科の学生が授業で学んだ中国絵画の名品に身近に接する機会として、原寸大の精巧な複製と、画中にも見られる銅鏡の実物を展示するものです。
現在の日本で中国の美術に接する機会はなかなか得られないため、原画のスケールや迫力の一端をうかがい知ることができる複製を通して、本展覧会が中国美術の豊かな世界に触れる契機となれば幸いです。
会期、開館時間、休館日、入場料は
「再見!東洋美術-館蔵品と東京藝術大学所蔵の中国石仏による—」に同じ
会場:実践女子大学香雪記念資料館 企画展示室2
主催:実践女子大学美学美術史学科?博物館学課程